リボーン

□06口は災いの元
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「チッ・・・はずした」


黒い笑みを浮かべる彼



ビクビクしながら、後ろを振り返れば
扉に先ほどまでツナさんの手元にあったペンがブッ刺さっていた



『ぺ、ぺぺンは投げる物ではありませんよ?』


「お前がそうさせたんだろ」


『なっ!元はといえば200円という安い給料が・・・あ』



これ以上言うのは止めておこう
ツナさんがまたペンを取り出した、
次こそは確実に顔面に突き刺さる



「雇われている立場の人間がよく安い給料なんて言えるな。いっとくけどな最初はもっと倍の給料だったんだからな?」


『・・・はい!?』


おいおい待ってくれ
初耳だぞ 今よりも倍だったてゆーの


「お前が俺に口答えするたびに減給させてもらってる」



『減給!?そんなシステム知りませんけど!てか私そんな恐れ多い事してませんよ』


「常日頃口答えしてるだろ」


『してませんてば!まったく何言ってんだか』


「給料0にする気だろ まぁ俺には関係ないけどな」




しまった
日頃の癖がっ!
これ以上給料を削りたくない



「改めて考えてみるとさ、俺に口答えするなんていい度胸してるな。滅多にいないよボンゴレボスに口答えするとか、しかもそれが癖になってるだなんて」



『確かに改めて考えてみると凄いですね、私。最初の頃なんてツナさんと目合わせただけで呼吸困難なりかけましたもん』


「最初はオドオドしてて可愛かったのにな」


『なんでそこ過去形になってるんですか いいんですよ現在進行形で』


「はいはい」


呆れつつも なんか和やかだ



『ちょっと、なにニヤケてるんですか まだ昼間ですよ やらしいー』


「笑顔って言え 響き悪い。しかもナニとんでもないこと考えてんだよ。とりあえずお茶持ってきて椿相手してたら仕事やる気失せた」


『あ、じゃあ私もお茶タイムにしましょうかね』


「お前は働けよ」


『お茶持ってきますねっ!ストレートですかミルクティーですか?あ、それとこの前 獄寺さんからおみやげにチョコレート貰ったんでそれ食べましょうか』


「隼人から?(あいついつの間に・・・)」



待っててくださいね、といい慌ただしく部屋から飛び出していった



散々あれだけ騒いでいた給料の件は
一体どうなるのだろうか

そして車の修理代は
いつになったら返せるのか




『え?・・・・うん。まぁ なんとかなるよ、なんとか』





06 口は災いの元
(それより仕事しろ)
(あああああー何も聞こえない)
(・・・・はぁ?)
(ごめんなさい)
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