リボーン

□06口は災いの元
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そういえば・・・






『お金貯まったかなー』





車を蹴飛ばし半年以上が過ぎようとしていた




修理代が貯まるまでここで働くという約束をしていた
ていうか無理やりさせられたんだけどね!

私は日本に戻って働いてコツコツ修理代を送るって言ったんだけど却下された


毎日屋敷内を駆け回り
朝から晩まで働きっぱなし
だがこれも修理代の為っ!


なんだかんだで半年以上経って
て、さっき ふと、思ったのだ。
修理代はどのくらい貯まったのかと

いてもたってもいられず
彼の部屋へと向かった





「ツナさぁぁあんっ!!!」


扉をぶち壊す勢いで開ければ
彼はデカイ机に向かって書類と格闘していた


「もう少しさ静かに入れない?」


『これでも静かに入った方ですけど』


「・・・で、何?見ての通り俺は忙しいから、くだらない話なら後回しね」


私に目もくれず、黙々と書類にサインしている


『私にとっちゃー大事な話ですよ』


「んー。俺にとっちゃーどーでもいい話だな」


『聞いてもいないくせに』


「車の修理代のことだけど1割も満たしてないから」


『なんですってッッッ!?』



驚いた


私が今言おうとしていたことを言い当てたことよりも
まさかの修理代が1割も満たしてないということにめちゃくちゃ驚いた



『ちょいちょい、ツナさん』


「何?」


『私毎日働いてますよね、一体その目で何をみているんですか』


「ちゃんと見てるよ、お前の仕事っぷりを。そんな頑張って働いてるお前に毎日2ユーロも出してる」


『約200円じゃないですか。てか毎日とか言ってますけど渡されてませんよ』


「あとでまとめて出すから」


なんつー適当さだ
ヤツは払う気あるのでしょうか

そんなことよりも私が1番突っ込みたいのはそれじゃなくて
あの泣く子も黙るボンゴレがだぞ?
そのボンゴレが使用人に1日200円ってどういうことだ。
これじゃ小学生レベルのお小遣いではないか



『これじゃ、一生かかっても無理だな』


ピタリ、とツナさんの持っているペンが止まった
と思いきや



シュッ!!



何かが頬をかすった気がした





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