リボーン

□03希望の光なんてありゃしない
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「まぁ 外だとなんだし。乗りなよ、お前の蹴った車に」

わー、すげー嫌味
銀髪の人もやっかいだけど、この栗色の髪の人もやっかいそうだな

いつの間にか肩に手を回され
乗れ、と言ってきた


『わわわ私知らない人の車に乗ってくような軽い女じゃないんでお断りしm』

言いかけた時だ

”ググググ”

肩に力が込められた


『乗らせていただきます』







あれからどのくらい経ったのだろうか

車から降りてみると
目に飛び込んできたのは馬鹿デカイ屋敷


「俺についてきて」

『・・・はい』


ながーい廊下を歩き一番奥の部屋に案内された

この部屋に入っていいものか
入ったら一生出られなさそうな気がした


「さぁ、どーぞ」

部屋のデカさに驚きが隠せず
ポカーンと口を開けていれば


「で、わかってるよな?」

『な、なんでしょうか』

「俺の車」

ニコッ


そんな話ならあの場でもできたはずなのに
なぜこんな屋敷に来てまで、

「お前逃げるでしょ?てか、お前の思っていること俺わかるからあんまヘタなこと考えるなよ?場合によっちゃ殺すかもだから」


この人さらりと凄いこと口走ったよ!
殺すとか殺すとか殺すとか


「で?どーするの あれオーダーメイドだからさ修理代とか馬鹿になんないよ?」

『お値段の方聞かせていただいてもよろしいですか?』

「いいよ。えーっとね・・・」


ボソボソと耳元で教えてくれ
やっぱ聞かなければ良かったと心底後悔した。


「じゃあ、かわいそうなお前に選択肢をやるよ」

『ほんとですか!?』

希望の光が見えた

「修理代の金が溜まるまでここで使用人として死にもの狂いで働くか、俺がお前を人間オークションに出品して・・・」


どん底に突き落とされた
希望の光なんて最初からありゃしなかった

てか、初めて聞いたよ
人間オークションって・・・
薄々想像できるけどそれ以上考えたくもない


『すみません』

「なに?」

『そこに逃げる、という選択肢ありませんk「ねぇよ」

やっぱりな!!!
じゃあもー答えなんて1つしかないじゃないか


『こ・・・ここで使用人として雇ってください』

「決まり。この前、使用人いたんだけどさー夜逃げされちゃったんだよね」




03 希望の光なんてありゃしない
(・・・夜逃げしちゃった子は一体)
(んー見つけたらとりあえず消えてもらう)
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