リボーン

□05人生何があるかわからない
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思ってもいなかった



「椿 聞いてる?」




またこうして




「意気消沈ってやつか、ククッ」




顔を合わせることになるとは。









ずっ――っと昼間のことが
頭の中でループしている



”ピシリッ”

額に痛みが走った
でもそのおかげで我に返ることができた



目の前にツナさん
その横には笑いを堪えているリボーンさん



「あのさ 感傷に浸ってるとこ悪いけど 賭け俺の勝ちだから今からみっちり働いてもらうよ?」


こんな時にもかかわらずやっぱ容赦ない
少しぐらい感傷に浸っててもいいではないか!
今日失恋をしたんだぞ!
空気読め 空気を
・・・もしかして
あえて空気を読んでないのか この人


見ての通り、賭けに負けた
負けてしまったのだ。
まさかあのイケイケだった彼が
アッチ(俗に言う おネェ)の道に走るだなんて
だからあのメールもおかしかったんだ 納得したぞ
それを聞かされたときは
危うく気を失うところだったが
半年間ここで鍛えられたおかげか
なんとか無事だった

この半年ムダに生きてたわけじゃなかったんだな 私


とりあえず、アッチの道に走ってしまった彼とは付き合えず さよならと別れを告げ、獄寺さんに電話をかけた

迎えに来てくれた獄寺さんは私をみて
察したのかさっきの件には触れてこなかった



そんなこんだで またここに
帰ってきたというわけだ


屋敷に着いた直後、雲雀さんに遭遇してしまい
しつこく問い詰められたので仕方なく話した
普通だったら慰めてくれてもいいはずなのに、
慰めるどころか馬鹿にされた
まぁ雲雀さんは普通じゃないから
どっか少しおかしいからね
うん、しょうがないよ しょうがない



自分の部屋に戻ろうとしたら
ツナさんに呼び出され、今に至るというわけだ



『今日いろいろあって疲れ果てたのでもう寝て・・・



ぴりぴりと嫌な空気が包みこんだ



・・・ってのは冗談で今から頑張っちゃおうかな!!!!』


「そう、その意気」

頬杖をつき にこやかに笑っている


『・・・なにか?』


機嫌が良い 良すぎるっ
良すぎて逆に怖いんですが


「そりゃー良いに決まってるでしょ 椿が帰ってきたんだから またよろしく」

『お手柔らかに・・・』


「てか本当かわいそうだな 彼氏が、」

『もー触れないでくださいよ まだ癒えきってないハートをえぐり返す気ですか!さっきも雲雀さんにえぐられたばっかなんですから 。獄寺さんみたく察っせないんですか?』

「察するも何も、俺 椿が日本行く前から散々言ってやっただろ 会うのやめろって。でも俺の言う事聞かなかったじゃん 超直感は絶対だから」

『やー羨ましいです 超直感ってどうやって習得できますか』

「あのさ」

『やっぱ山かどこかに篭もってひたすら修行ですかね?でも私そんな根性ないし、どうせ三日坊主で終るのが目に見えてますよ。まずは超直感よりもこの根性鍛え直したほうがいいですよね 深刻な問題ですね』


「(でた、ネガティブ椿)」

こうなっては話が通じないのは勿論
聞いているこっちまでネガティブな気分になってくる
こいつを黙らさせる
一番手っ取り早い方法は、



05人生何があるかわからない

(ツナさん人生について語りましょうか)
(とりあえず寝ろ。特別許す)
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