Novel V

□絶対命令
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「入れさせて下さい、って…お願いして?」
「……は……?」

一瞬、頭の中が白くなった。
「…何…言って…」
そりゃ、hydeの方に似たような言葉を言わせたことはあるけれど。
「言わなきゃ、入れさせてあげない…」
オレのボクサーパンツをずらしながら、hydeは楽しそうな笑みを浮かべている。

「…入れたないん…?」
「…や…」
入れたくないわけじゃないんだけど。
寧ろ、入れたくてしょうがないんだけど。
しかし…。

なぜ……。
なぜ…、こんなことに…。
これじゃ、軽いSMプレイだ…。


「…じゃあ、よくお願いして…?」
「やっちゃん…」と、吐息で囁くhydeの声は魔法。
抗えなくて、オレはついに口を開いた。


「………入れさせて下さい……」
く、屈辱……。

「お願いします、女王様…は?」
「はっ…?」

この期に及んで、更なる要求に目を剥く。
「…ほら…。中にきたくないの……?」
オレの顎を人差し指で持ち上げ、hydeは「ね?」と悪魔のように高慢な笑みを浮かべる。
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