Novel V

□絶対命令
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自力でひっぺがそうとしたら、hydeにやんわりと拒まれてしまった。
故意にか、オレの両手首のところで絡み合わされるそれ。

「…え…っと…?hydeさん……?」
「さ、始める…?」
「……へ…?」
喜々としたhydeとは反対に、オレはひどく動揺していた。
「…ぇっとぉ…、何を…?」
「そんなん、セックスに決まってるやろ」
「えぇ…、まぁ…。そりゃ…」
「さ、やっちゃん…」

ひどく機嫌のいいhydeが怖い。
怯えるオレを物ともせず、hydeはオレの上体を引き起こした。
両手には相変わらずTシャツが絡み付き、まるで縛られているみたいだ。
「ほら…、乳首舐めて…」
ご機嫌なhydeはオレの後頭部を押し、自らの乳首へと導く。
言われるがままに、そこに舌を這わせる。

「ん……、気持ちぃ…」
下から上へ、唾液を絡ませて押し潰すように舐めると、hydeの体が僅かに震える。
「は…、…っ…ふ…」
本当は指先も使ってhydeのことを可愛がってやりたいんだけれど、それは捕われた手首によって叶わない。

代わりに、舌で、唇で、歯で、そこを刺激する。
「んぁッ…!…やっちゃん、もう…いい…」
ツン…、と立ち上がった胸の頂に歯を立てたら、hydeは身を引いた。
少しだけ乱れた息を整えてる。

と、hydeはふいに視線を上げた。
「やっちゃん…、ここ、反応してる…」
ニヤニヤしながら告げるhyde。
確かに、オレのムスコは張り切って勃ち上がっている。
「…オレの乳首舐めてるだけで、こんなに勃たせたん?」
「…わ、悪いか……」
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