MAIN(shortstory)

□はじめてのおつかい
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「ハオ!よけいなものかっちゃだめってかーさんにいわれたんよ!!」
「うるさいなー、そんなのむしだよむし。」
「だめなんよ!!」
「うるさいっていってるだろ!?そんなおーきなこえださないでくれよ!みみがいたいだろ!」
「こんなおーきなこえださせてるのだれなんよ!」
「ボクがわるいのかい!?」


どうしてこんな事になったのか。
それは僅か1時間前に遡る。















「あら、お味噌がない…大根もダシもお茶も無いわぁ…困ったわね」
「かーさんどーしたんよ?」
「葉、あのね夕飯にお味噌汁を作ろうと思ったのだけれど、お味噌も大根も切らしててねー、それにハオとお父様が大好きなお茶も切らしてしまったのよ。」
「おー、それわたいへんなんよー」
「けいこ、おちゃをきらすなんてなにごとだい?ボクがおちゃをすきなのはしってるよね?」


ハオは舌っ足らずで茎子に悪態をつく。


「はぁ、困ったわ…ここは手を離せないし…お父様は今出かけているし…。」
「しかたないか、ボクがいってくるよ。かわりにみずあめかってくるけどね」
「あー!ずるいぞ!オイラもいくー!」
「はぁ、なら2人で行ってらっしゃい。」
「「え?」」


























そして冒頭に戻る訳だが…。
なぜ葉がハオに怒っているか、それは。


「みずあめふたつわだめだ!」


ハオがみずあめを二つ買おうとしていたからである。


「べつにいいだろ?葉だってすきじゃないかみずあめ」
「すきだけどだめだ!!」


茎子にはお菓子一つだけ、
と、葉とハオはキツく言いつけられていた。
だがハオはその言いつけを破り、お菓子を2つ買おうと言うのだ。


「はぁ、わかったよ…じゃあかお?」
「おう!」























帰り道。


「ふたりではんぶんづつもとーぜ、ハオ」
「いいよ」


2人で仲良く一つの荷物を半分持ち合いながら歩く帰り道は初めてで、ハオと葉自身新鮮な感覚になる。
そんなとき。


「うわ!」


ズシャアッ!

ハオの方が葉より歩くのが早く、
葉が引っ張られる形になり、小石でこけた葉は
顔から転んでしまった。


「だいじょーぶかい?」
「う、うわぁぁぁぁああああん!あああー!」
「ちょっ!葉?どこかいたいのかい?」


葉君は顔から倒れた為、痛みに耐えられずに
泣き出してしまいました、
ハオ君はそれに戸惑い、焦りだしてしまった。


「ほら葉たって、てつないであげるから」
「うっ、ひっく、うん…」
「あ、ちがでてるじゃないか、」
「うえ?ほん、とだぁ…ひっく」
「はい、これでだいじょーぶだよ」


ハオが持ち合わせていたハンカチで
葉が怪我しているところに当てて、結んであげる


「ありがと〜」
「まったく、へにゃへにゃしたえがおしちゃって。」


そんな笑顔浮かぶ会話を繰り広げているうちに
家につく。


「おかえりなさい」
「「ただいまぁ」」
「あら、葉、怪我してるじゃない」
「だいじょーぶなんよ!ハオがなおしてくれたからオイラいたくないんよ!」
(なおしてないけど…)


「そうなの、偉いわね、ハオ。」
「べつによこでぴーぴーなかれててもめいわくだからやってあげただけさ。」


とかいいつつ、ハオは葉が心配だったのだった。

おしまい。




























あとがき。

あーあ、オチがない笑
ま、いっか笑

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