らぶらぶアスカシンジ for Gehen Wir!
□地球の癒し
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[921] 題名:地球の癒し 名前:Kioa MAIL URL 投稿日:2012年02月26日 (日) 15時01分
「シンジ...」
「アスカ」
「どう? 今朝の調子は」
「うん。大分落ち着いたかな」
「そう。ここはいいところよね。心を癒すには」
南太平洋のある島に、私とシンジで来ている。理由はシンジの心が疲れてしまったから。
頑張りすぎて追い込んじゃうシンジは料理の失敗を私とミサトに指摘された後突然倒れ、「僕は何もできない」と泣き出してしまった。その後NERFの病院で診察を受けたところ、軽めのうつ状態と診断された。
「ゆっくり休みたい。太陽と海が見たい」
といったシンジについてNERVが保有する南太平洋のとある島にやってきたのだ。ここには研究所も病院もあった。
「アスカ、一緒に来てくれてありがとう」
「うん、でもどうしてミサトやおばさまじゃなかったの? 同行する人」
「2人とも大切な仕事があるし、僕は誰よりもアスカにいて欲しいんだ」
「...シンジ」
「ねえアスカ、風が気持ちいいね」
「うん。この家にも爽やかな風が入ってくる。NERVもこの島研究所じゃなくて観光地にすればいいのに」
「ははは、そうだね」
「...ねえシンジ」
「うん」
「どうして自分をそんなに追い込んじゃったの?」
「うん。アスカに喜んで欲しくて、一生懸命やっていたんだけれど」
「バカ! それで倒れたらみんな心配するじゃない」
「う、うん」
「あんたはあんたでいいの! 私はあんたがご飯作れなくても、掃除洗濯できなくてもあんたのそばにいるわよ」
「アスカ、ありがとう」
「ほらっ、こっちきなさい」
私はシンジを海辺に連れて行った。
そして私は服を脱ぎ始め、生まれたままの姿になった。
「ア、アスカ」
「ほら、あんたも脱いで!」
「う、うん」
「さ、海へ思いっきり走ろう! 叫びながら」
「う、うん」
私たちは生まれたままの姿でエメラルドグリーンの海へと走り出した。
「うわーっ!」
「まだまだ走るわよ!」
「うわーっ」
「うわーっ! バカシンジー!」
「うわーっ! わがままアスカー!」
そう叫んだ後、私たちは海のなかに飛び込み、波に揺られながら果てしなく青い空を見上げた。
「ねえシンジ」
「なあに、アスカ」
「結婚しよか? 私たちが高校卒業したら」
「...うん。アスカ以外にいないから。約束したじゃない。幼稚園のとき」
「うん。シンジ、早く元気になって、日本に帰るわよ! あんたのハンバーグ食べたいんだから」
「うん!」
1週間後、私たちは地球に癒されて、日本に帰ってきた。
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