らぶらぶアスカシンジ for Gehen Wir!

□ジンクス
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「さて、今日は今恋人たちに話題の新しいデートスポットを紹介します。ここセナド広場は南欧風の美しい広場です。新たにオープンした地中海レストラン『オチェーアノ』でカップルディナーコースを食べた後、ライトアップされた噴水で告白すると恋が実ると評判です。素敵ですね〜」

「...ふーん、よくある話題づくりよねー。よく考えるわねー」
「と言いつつ目がマジよ、アスカ」
「な、何よミサト」
「結構今話題よね〜。ぼやぼやしているとレイに先こされるかもよ〜」
「なっ!」


「綾波、今日の綾波は地上に舞い降りた天使のようだ」
「嬉しい。碇君」
「もう君を離さない! 今日は帰さないからね」
「...碇君なら、いい」
「広場の夜景がよく見えるあのホテルを予約しているんだ。そこで永遠の愛を誓おう」


「だ、だめっ! シンジはまだ子供よ! そ、そんな不純異性交遊なんて! お、おばさまにシンジをよろしくって頼まれてるしっ!」
「...頑張ってきなさい。はいこれ」
「2、2万円も? ミ、ミサト」
「いいのよ。加治と賭けしてぶんどったお金だし」
「...この不良教師」
「ふふっ、たまには息ぬきしてらっしゃい」
「ありがとミサト」

「アスカ、ミサトさん! 机の上片付けて! 朝ごはんできましたよー」
「遅いわよ! シンジ!」
「シンちゃん! もうおなかペコペコよー」
「だ、だったら運ぶの手伝ってください!」
「「はーい」」


「さて、掃除洗濯も終わったし、アスカ、一緒に買い物でも行かない?」
「うん。ね、ねえシンジ、わ、わたし美味しい地中海料理が食べたい」
「へっ? ち、地中海料理? ドイツ料理じゃなくて?」
「う、うん」
「で、でも地中海料理って言ってもいろいろあるよ? あ、今晩パスタでも作ろっか?」
「もう! そ、そうじゃなくてさ、い、一緒に食べにいかない?」
「う、うん。喜んで。でも珍しいね。アスカが地中海料理食べたいなんて」
「い、いいじゃない。たまには」
「うん。でもどこに行こうか?」
「も、もう予約してあるの! ほら行くわよ! バカシンジ!」
「へっ? そ、そうなんだ。じゃ、じゃあコンビニでお金おろしてこないと」
「いいの! 今晩は私のおごり!」
「あ、アスカ。いいの?」
「いいの! ほらジャケットに着替えて!」



セナド広場  レストラン オチェーアノ

「な、なんかすごくおしゃれなレストランだね」
「う、うん。そうね」
「いらっしゃいませ。カップルディナーコースをご注文の惣流様ですね」
「はい」
「ではこちらのテーブルへどうぞ」
「か、カップル?」
「な、何よ。ただ単に2人って意味よ!」
「そ、そっか」

「ノンアルコールのスパークリングワインでございます」
「アスカ、本当に綺麗だね」
「へっ、と、突然何よ」
「ほら、グラスに入ったスパークリングワイン、金色で綺麗だなって」
「な、なんだ。そっちか」
「へっ?」
「何でもない! さあ、乾杯しましょ!」
「う、うん」
「「カンパーイ」」

レストラン-オチェーアノ前

「あー美味しかった!」
「うん、パエリアが良かったね。今度作ってみたいな」
「うんっ。魚介類たっぷりですごい豪華だった!」
「ありがとアスカ。ご馳走さま。誘ってくれて本当に嬉しい」
「か、感謝しなさい!」

セナド広場の噴水前

「うわー、噴水見てよ! ライトアップされて綺麗!」
「キラキラ輝いて綺麗ね」
「アスカ、ありがと。凄く楽しかった」
「え、えっと」
「?」
「ね、ねえシンジ、あ、あんた好きな人いる? 」
「え? え?」
「ど、どうなの? 」
「...うん」
「そ、そっか。やっぱりレイが」
「え? ち、違うよ!」
「え? じゃあ誰?」
「そ、それは...」
「...わ、私、ゆ、勇気を出して言うね。わ、私、シンジが好き!」
「えっ?」
「で、でもシンジには好きな人がいるのよね? だ、誰?」
次の瞬間、私はシンジに抱きしめられていた。

「シ、シンジ」
「嬉しい。僕の大好きなアスカがそこまで僕のことを思っていてくれて」
「え、わ、私?」
「うんっ、うんっ!  アスカ! 僕はアスカが大好きだよ! 子供のころからずっとアスカだけを見ていた!」
「な? う、嘘つき。レイに惹かれていたくせに」
「...た、確かにそう、かも。で、でもそれはちょっと違う。なんていうか、同志っていうか、兄妹っていうか、そんな感情だから」
「妬けるわね。でも嬉しい...。こんな素敵なところで、シンジと両想いになれて」
「僕も嬉しいよ。これからもずっとそばにいてね、アスカ」
「うんっ。あ、あんたのこと心配だから、一生面倒見てあげるわよ!」

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