燈馬君と可奈ちゃんの日常

□ピクニック
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燈馬、可奈、森羅、立樹でピクニック
ラブいちゃバカップルお二組様w

「燈馬君、あーん」
「あーん」
「どう? 美味しい?」
「はい、このミートローフとっても美味しいです」
「んー嬉しいなあ!大好き! 燈馬君!」
「僕は水原さんが思っているよりもっともっと大好きですよ」
「じゃあ私はもっともっともーっと大好き!」
「嬉しいなあ」

「こっ、これはどういうことよ! 森羅!」
「うーん、まさか本当に素直になっちゃうなんて、やっぱり伝説は真実だったんだ」
「さ、さっきのお茶?」
「うん。アフリカ南端の島で採取した柑橘類の皮をブレンドした紅茶。もともとイギリス海軍が自白剤に使っていたらしいけれど」
「そ、そんなもん飲ませたのかあんたは!」
「だ、だって現地ガイドのジョンさんが美味しいからって」
「っていうか私たちも飲んでるわよね」
「うん」
「な、何も変わっていないけれど」
「僕たち、もともと素直なんじゃない?」
「そ、そっか」
「僕は七瀬さんが大好きだって、想兄ちゃんとちがって毎日言ってるし」
「そ、そうね」
「七瀬さんはいつも知らん顔だけれど」
「わ、私だってあんたのこと好きよ!」
「ほ、ほんとっ!七瀬さん」
「で、でもいまはまだお母さんみたいな気分だもん。もうちょっとあんたが大きくなったらちゃんと答える」
「うんっ!大好き七瀬さん」


「ねえ燈馬君」
「何ですか水原さん」
「私のこと好き?」
「もちろんです」
「私も燈馬君のことが大好き! だから燈馬君、私を離さないでね」
「はい。僕たちはずっと一緒です」
「嬉しい、燈馬君!」


「なーんかムカついてくるわね」
「どうして? 幸せそうでいいじゃん」
「だってこっちはこんなチビとさ...」
「ち、チビ、ひどいよ七瀬さん!」
「ああ、ごめんね森羅。つい本音が」
「いいよ!僕だって七瀬さんより背が高くなって、格好よくなってやる!」
「うーん。確かにあんたならもてそうね。そうなったら私のことなんて忘れちゃうんじゃない?」
「そんなことない! 僕のお嫁さんは七瀬さんだけだよっ!」
「あ、ありがと。考えておいてあげる」
「約束だよっ!」


「水原さん」
「なあに燈馬君」
「どうして僕のことを好きになったんですか?」
「うん、あんたがまっすぐでやさしいから」
「ぼ、ぼくもそうです。水原さんはまっすぐでやさしい僕のヒーローですっ」
「ふふっ、ヒロインでしょ? 燈馬君も私のヒーローだよっ。だーいすき」
可奈は燈馬に抱きついた。


「し、森羅、何とかならないの、この状況、って寝てるしっ」
「むにゃむにゃ、七瀬さん、大好き...」
立樹はため息をつくと、森羅の髪を撫でながらぼそりといった。
「私もよ、森羅。もうちょっと大きくなったら、ちゃんと伝えるからね。いまはお母さんでいさせて」


やさしい時間がすぎていく。
だんだん紅茶の効き目が切れてきて、はずかしそうな4人。
でもそれぞれ仲良く手をつないで帰って行った。

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