燈馬君と可奈ちゃんの日常

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「燈馬君っ、良かった」
「ど、どうしたんですか?」
「どうしたの、じゃない! 突然いなくなって、犯人追い詰めるなんてっ!」
「犯人は目撃者の水原さんの命を狙っていたんですよ? 殺されに行くようなものですっ!」
「バカ! それであんたが斬りつけられて、肩から血がでてる...」
「み、水原さん」

私は、燈馬君の肩に口をつけて、傷口を綺麗にした。
「い、痛いです」
「私を死ぬほど心配させた罰! 燈馬君にもしものことがあったら、わたし、わたし...」
私はその場で座り込み、泣き崩れてしまった。
「み、水原さん」
燈馬君は私を後ろから優しく抱きしめてくれた。
「ごめんなさい。もう二度と無茶な真似はしません」
「約束だよ? 私はそんじょそこらの女の子じゃないの!」
「そうですね。水原さんは僕のヒーローです」
「ヒーロー? ヒロインでしょ! もう!」
「いつだってかっこよすぎます。僕の愛しい水原さん」
「ば、ばか」

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