五十嵐家

□五十嵐家七男の一日
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「今回のテストは非常に難しいみてぇだ そこで俺は一大決心をした」

『おおー』

皆がようやくやる気を出したかと喜ぶのもつかの間竜兄は問題発言をした


「カンニングをする」


『おおー…って ぅえぇええ!?』

満足気な顔をした三男に八男が飛び蹴りをした





学校


「…………ハァ」

竜兄大丈夫かな

蓮兄と零兄は大丈夫だと思うけど

学校で俺は授業に集中出来ないほど三人……いや一人の兄貴の心配をしていた


「ごぅるああ!!五十嵐!お前は教師の話を真面目に聞く事も出来んのかあ!!」

あ―あめんどくさいのに引っかかっちゃった

「この問題解け」

「27」

「は?」

「問8の問題でしょ?その答えです」

「せ……正解」


皆が俺に拍手喝采をする
いやいやあんなたった八行の問題簡単に解けるでしょ

全ての授業が終わると俺は女子の呼び止める声や黄色い声を無視して家に帰った

「ただいまっ!」

三人共靴があった事を確認して俺は急いでリビングに入った

「あ おかえりぃ」
「おかえり」

蓮兄と零兄が出迎えた
……うん 二人共今回のテストは良かったみたいだ顔色は良いみたいだし


さて問題の竜兄はというと

意外や意外
全教科80点超え

カンニングは出来ない状況だったみたいだから自力って事だ

俺頑張って良かった……


そしてそれからお風呂に入って寝室へ

二段ベッドの上に登って柚兄と少し話をしてから寝た


これが五十嵐家のテスト前夜と当日

俺本っ当に頑張った……!!






 
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