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□年下の彼氏
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「花音先ー輩、おはようございます。」
と、言いながら抱きついて来るリョーマ
『あ、おはようリョーマ!!…って、此処3年の校舎だよ!?しかも、何皆の前でキスしようとするのー!?あ、もう本当にストップ!!』
「そんなの知らないよ…」
チュッ
本当にリョーマはスキンシップが多い、幾ら帰国子女だからと言っても私は生まれも育ちも日本な訳で、欠片も外国に触れた事が無い為リョーマと付き合っている日々は本当に心臓がバクバク言って何時か本当に壊れてしまうんではないかと思う
「?花音先輩?どうかしたんすか?」
『な、何でも無いよっ!!ほら、チャイムが鳴るから帰った方が良いよ!』
「じゃー、花音先輩部活で。」
そういうと、リョーマは帰っていった。
私は、テニス部のマネージャーをやっていて…ほんの2ヵ月前に告白されたばかりだ。それもいきなり手を引っ張られて校舎裏に連れて行かれて
「俺、先輩の事好きなんだ。だから俺と付き合って?」
私は、素直に嬉しかった。でもリョーマは人気沸騰中の男テニのルーキーでレギュラーと言う女子が食いつきそうな事なのに私という、お邪魔虫が居る訳で
今迄散々お決まりの嫌がらせを、数え切れないくらいされて、そのたびに良く言われるのが
「何であなたみたいのがマネージャーなの!?私の方が可愛いのに…あなた、実はテニス部の人と付き合ええば誰でも良かったんでしょ!!最っ低、あなた何かいなく成ればいいのに!!!!」
言葉で済めば良い物で、酷い時はボコボコに軽くリンチをされた
別に私は、何を言われても何とも思わないし、痛くも痒くもない。
テニス部の人達と付き合いたいが為に入った訳じゃない。
実を言うと、部長の国光と幼なじみでマネージャーをやってくれないか?と、言われ渋々やっている訳である。
別に殴られても痛くはないが、体の方は酷くあざまみれに成りリョーマに心配をかけたく無いのに、かけてしまう事が嫌だった。
だから、私は彼を愛しながらも少し一線を引いてしまう事がたびたび有る、そしてその事を知られるのでは無いかと不安になる…
私は、本当に彼を愛する資格など有るのか…
〜お昼休み〜
「花音〜リョーマ君とは、どうなの?」
叶ちゃんが、いきなりリョーマの名前を出してきて、飲んでいたイチゴ牛乳をむせてしまった。
『っ!!…ごほっ、ごほっ、なっ、な?どっどうって、どういうこと!?』
「またまた〜リョーマ君?だっけ?と、どこまで進んだ!?」
『どっ、どこまでって…キっキスはしたよ?』
「ふーん、じゃーその次は?」
『そっ、その次って…まだあるの!?』
「あー、知らない?ふーん…じゃあ、彼氏君に聞いてみな!!(キスの次教えて!!)って、さ〜。あ、後上目遣い!!これ必須!!」
『わ、分かった覚えてたら…』
(凄く叶ちゃんがおじさんに見えた…)
〜放課後〜
「あのさ、俺に隠してる事無い?」
『!!!!!』
「知らないとでも思った?…あのさ、俺彼氏何だからさ。もっと、花音先輩の事知りたいし、花音先輩大好きだから…俺の事ちゃんと愛して、いつか、その一線も取って見せるから、だからっ…!!」
ギュウっ
『ごめんね、私愛してもらう資格何て無いと思ってたの…だから、あの!これからも私の自慢の彼氏でいて?』
「言われなくても!!」
しばらく、二人抱き合っていたらふと叶ちゃんが言っていたことを思い出した
上目遣い…『あ、あのさリョーマ。キスの次…教えて?』
そういった瞬間、
「あー、もう反則」
ボソッと言ったかと思うといきなりキスをしてきた。
(…なっ、長い!!あ、だめ酸欠。)
と、息を吸おうとしたらリョーマの舌が入って来て口内を侵していく
『んっ!!…リョ…マ、なっに!?んんっ!!ふぁっ、んっ、んっ、んっ!!』
やがて、足で支えられなくなってカクンっと倒れそうになった
『なっなっなっ!?/////』
「なにって、キスの次ディープキスだけど?って言うか花音先輩さっきのどこで覚えくんの?あれ、反則だから。」
『あー、叶ちゃんにやれっていわれた』
「ふーん、まあいいや。それより花音さっきの続き…しよ?」
『え?ちょっ!!』
「さっきのでへばるなんて先輩も、まだまだだね。…」
(内心リョーマは叶先輩ナイスッと、ガッツポーズしてました)