09/05の日記

23:23
【みこくろss】手助けしたい。
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門限直前。

自分のベットの上で一人、時間を持て余していたら、ガチャリと寮室のドアが開いた。



「ただいま、ですの」

「おかえり、黒子。忙しかったの?もう少しで門、限…」


帰ってきた黒子を見て、途中で言葉を失った。

風紀委員での事件絡みだろうか。

その顔に、怪我を負っていたから。

よく見ると、顔だけでなく、腕などにも怪我をした後。

でも、私が言葉を失ってしまったのは。



「黒子…その目、どうしたの…?」

「あ、えっと…。通報を受けて向かった先で、スキルアウトに…。その、油断していたわけじゃないのですけど…」



聞けば事件を起こした数名のスキルアウトの中に能力者も混じっていたらしく、苦戦していたのだそう。

その最中、隙を突かれて右目を酷く傷つけられたのだとか。

その目に巻かれた包帯が痛々しい。



「治るの?」

「アンチスキルが到着した後、そのまま病院に連れて行かれて、治療を受けましたの。お医者様曰く、数日はかかるものの、きちんと治る、と。お姉さまも知ってるあの先生の言う事ですので、信憑性は高いですの」

「ああ、あの医者が言うならそうね。…黒子、痛くない?」

「…今は、大丈夫ですの」

「今は?」

「その…、痛み止めが効いてますので…」



治療したとは言ったって、目を傷つけられて痛くないはずはない。

多分、痛み止めが切れたら痛がるんだろうなぁ…。

でもこの子の事だから、私の前じゃきっと、限界まで我慢するに違いない。

それに、何も言わないけど、きっと片目が使えない状態では、見える視界に違和感を感じているだろう。

…仕方ないなぁ。



「黒子。その目が治るまで、色々手伝ってあげるわ」

「あ、いえ。右目は今使えませんけど、左は正常ですので、お姉さまの手を煩わせるような事は」

「いいから。その状態じゃ不便でしょ?それに、こんな時くらい頼ってくれてもいいじゃない。…恋人、なんだから」

「お姉さま…」



躊躇う黒子を抱き締めた。

恋人になる前からずっと、何かあったら頼って欲しいって言ってるのに、中々頼ってくれない黒子。

私に心配かけさせないようにとか、危ない目にあって欲しくないっていうのもあるんだろうけど。

むしろ私は心配したいし、黒子が危険なら助けたいのになぁ。

そんな思いを込めて、抱きしめた黒子の頭を、しばらく優しく撫でていた。



その後。

夜中、痛み止めが切れた黒子が、やはり私に遠慮して声を殺して痛みに耐えていた。

一緒に寝ていた私は当然それに気づいたので、病院で貰ったという痛み止めの薬を飲ませれば、そのうち落ち着いたようだが。

その翌日には風紀委員に向かったので心配でついていけば、怪我を理由に仕事するより療養するべきだと固法先輩に言いくるめられて、目の怪我が治るまで休みを言い渡されていた。

黒子は最初、それでも引き下がろうとはしなかったが、能力の話になり、実際能力使用に問題がないか確かめさせられた。

その結果、片目しか使えない事で、能力の精度が少々不安定だった事もあり、最終的には引き下がるしかなく。

悔しそうな顔はしていたが、私も、その場にいた初春さんもその状況を見て、固法先輩に賛成だった。

結局、目が治るまで黒子は風紀委員を休んだ。

距離感が掴み切れない様子で、最初こそ私の助けを拒んだ黒子だったけど、そのうちそのもどかしさから素直に私の助けを受け入れてくれるようになった。

私はと言えば、授業中とかどうしても一緒にいられない時以外は、治るまでの数日、ずっと黒子と一緒にいた。


そして、数日後。

目が治って、保護していた包帯が取れた黒子は数日振りの風紀委員の仕事に、威勢よく出かけて行き。

帰ってきた黒子が怪我が完治したのをいい事に甘えてきたので、久しぶりにたっぷりと愛してあげた。

結果、翌日は休日だったとはいえ、二人揃って寝坊してしまったのは別のお話。



fin.






『あとがき』

8月12日に、ページメーカー使って、Twitterに上げてたやつ。
色々捏造。
目に関する事とか。
お姉さまは黒子に対して保護欲全開だといいなぁ。
そんな事を考えました、はい。


…多分、この後は特に書いてたのはなかったかな?
書いてみたいネタとか読んでみたいネタとかは色々溜まってるんですけどね…14個くらい;;
ついでに、それとは別に、みこくろでホラー映画見る話書き始めてる;;(結局合わせたら15個ww
頑張ります。

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