08/31の日記

23:04
【とあるss】肝試しと優しさと。(黒子と帆風)
---------------
「白井さん、大丈夫ですか?」

「大丈夫、ですの」



常盤台中学最大派閥。

その派閥の長である、食蜂さんの発案により、何故か全校で肝試しをする事になってしまった。

何故そんな事が出来るのかと言えば、まぁ食蜂さんの能力様様と言った所か。

それならそれで、お姉さまとコンビを組みたかったのに、組み合わせはランダム。

結果、私が組むことになったのは、帆風さんだったのだ。

以前、同じ事件に関わったりしていたので知らない仲ではないけれど…。



「ですが、少々顔色が優れないような気がするんですけど…。そういえば以前、白井さんと一緒にいた時に」

「大丈夫、ですの。あれは、びっくりしただけ、ですの。幽霊なんて、非科学的なもの、いませんの。ここは、学園都市、ですの」

「えっと…」



帆風さんには以前、幽霊騒ぎの時に何処からか飛んできた水風船(中身は水とは別でしたわね)に驚いてしまって、つい抱き着いてしまった事がある。

とはいえ、言葉ではっきり苦手だと言ったわけじゃない。

それならせめて、これ以上バレないようにしたい。



「こんなの、すぐ終わらせればいいんですの。行きますわよ、帆風さん」

「…そうです、ね。早く終わらせましょうか。あ、白井さん」

「何ですの?」

「暗いので手を繋いでいきましょう。はぐれたら困りますから」

「…そう、ですわね」



帆風さんは、気づいているかもしれない。

でも。

私がはっきり言いたくないのを分かっていて、それ以上追及しないようにしてくれている。

その上で、私を少しでも安心させようとしてくれているのだろう。

今はただ、そんな帆風さんの優しさを受け入れる事にして、握ってきたその手を握り返した。



fin.



『あとがき』

アストラルバディ1巻で、物陰から水風船みたいなの投げつけられた黒子が、怖がった様子で咄嗟に帆風さんに抱き着いてるシーンがあったので、こんな事があったらな、と書いてみた。
ちなみにこれ、書いたの8月9日ww
ベッターには上げてたんですけどね…。

明日から9月ですね。
今日は今ちょっとあつ森の虫集めに奔走してますので、明日から溜めたみこくろssのネタ消化頑張っていきたいなと思います。
…あと5種類、出てこない…。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ