ハヤテ小説2
□私は、貴方が好きです。
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「悪いわね、手伝わせちゃって」
「いえ、気にしないで下さい」
謝るヒナギクに、微笑んで言うハヤテ。
現在二人がいるのは生徒会室。
目の前には、たくさんの書類。
本来なら、生徒会役員がやるべき仕事だが、現在ヒナギクしかいない。
それというのも、愛歌と千桜はともかくとして、三人組がサボったから。
「量が多い上にあの子たちが隠してたのもあるから終わらなくて・・・」
「大変ですね、ヒナギクさんも。っていうか、何隠してるんですか、あの御三方は」
「ほんとにね・・・」
思わず頭を抱える。
何とかならないものだろうかと思った。
「とりあえず、やりましょうか」
「そうね。手分けしてやりましょう」
その後、生徒会室にはペンを走らせる音と紙をめくる音しかしなかった。