犬夜叉
□生死の境目
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そして六日後・・・。
「まだ目を覚まさねえのかよっ!」
「かごめちゃん・・・、早く良くなるといいけど・・・。」
かごめは、まだ意識を取り戻していない。
「かごめぇ〜。早く目を覚ますんじゃ〜」
「かごめが意識失ってから、数日たつな・・・」
「六日です。それにしても本当に目を覚ましませんねぇ」
その日の夕食の時である。
犬夜叉の首にかかっている念珠がぽろぽろっと外れたのだった。
「なっ!」
犬夜叉だけでなく、皆も驚いた。
「かごめが、逝きかけておるんじゃ。だから霊力が弱まって念珠がとれたんじゃ」
「そんなっっ・・・」
「かごめっ、目を覚ませよ!また俺の名前呼べよっ!おすわりって言ってくれよ!かごめぇっっ!」
その場にいた皆が犬夜叉を残して小屋から出て行った。
そのころかごめは、あの世とこの世の境目にいた。
「ここは・・・?そうか私、犬夜叉の風の傷があたって、怪我して、意識失っちゃたんだっけ・・・。どこに行ったら、犬夜叉達の元へ戻れるの?まだ死にたくない!犬夜叉のところへ帰りたい!」
かごめは、必死で出口を探した。
「かごめぇ〜、早く戻ってこいよ〜」
現実の世界で、犬夜叉はそう叫んでいた。
翌日・・・。
「かごめちゃんの容体はどうだい?」
「まだ目を覚まさねぇ」
「かごめは本当に助かるんじゃろうな?」
七宝が泣きながら珊瑚に聞いた。
「多分ね」