ハヤテ小説2
□あの日から、ずっと変わらない今が幸せ
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しばらくして。
ゆっくりと、ハヤテは口を開いた。
「呼び捨てで呼べばいいんですよね・・・?」
「うん」
「・・・・・・・・・美希・・・///」
呼んではみたが、かなり顔が赤くなっている。
美希は、そんなハヤテを見て苦笑した。
「そんなに恥ずかしがらなくても・・・・・ね、ハヤテ」
「そんな事言われましても・・・」
「敬語もなし」
「ええっ;;」
「前から思ってたのよね。いい加減敬語止めたらいいのにって。付き合い始めたあの日から」
思い返すような眼差し。
美希は、何年も前の事を思い出すかのような表情をしたあと。
ふっと微笑んだ。
「あの日から、色々あったわよね」
「そうですね」
二人で空を見上げる。
雲のない、青空が広がっていた。