ハヤテのごとく!

□気づけば君に恋してた 第1章第1話
2ページ/4ページ

「やほー、ヒナちゃん♡」

「遅いわよ、もう・・・」

「すまんな。それと、今日はハヤ太君も連れてきた」

「ナギがいつものアレで休みだから、一人だったんだ。だから誘った」



ヒナギクたちが話しているのを聞きながらハヤテは、遠慮がちに口を開いた。



「ご迷惑なら構いませんが・・・一緒に食べさせていただけませんか?」



もちろんヒナギクたちに断る理由はなかった。

というよりむしろ、ヒナギクにとっては大歓迎である。

そのためヒナギクは、笑みを浮かべて一言。



「もちろんいいわよ。迷惑だなんて思うわけないでしょ」

「ありがとうございます」



ハヤテも笑顔で返す。

ヒナギクへの、ハヤテのその笑顔を見て美希は、今までにない気持ちを抱いていた。

そして美希は、それが何なのか、

その時は分からなかった。











数日前のあの気持ちは何だったんだろう。

いくら考えても分からなかった。







「おはよー、美希ちゃん」

「おはよう、泉」



・・・相変わらず笑顔だな。

見ている限り、悩みなんかなさそうだ。

でも、泉らしいか。



「おはよう、美希。ヒナ見てないか?」

「ん?見てないけど。いつもならもう来てるのに、今日はまだ来てないの?」



理沙に言われて教室を見回してみたけど、いつもなら既に来てるはずのヒナの姿はない。

生徒会の仕事でもしてるのか?
それなら、十分に考えられる。

というか、他に考えられる事がない。




「珍しいよね。ヒナちゃんがこんな時間になっても来てないの」

「ああ、そうだな」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ