ハヤテ小説2
□幻想郷とハヤテ世界
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「今日もいい天気だなー」
言いながら私は。
巫女服に着替えて外へ出る。
箒で境内の掃除をしてから再び着替えて学校に行くのが私のいつもの日課だ。
箒を持って、掃除しようと思ったその時。
「此処、何処?」
「さぁ?」
「さぁって;;」
「いや、気がついたらこんな所にいたし・・・」
「それは私も一緒だけど」
何だか揉めてる少女が二人、いた。
1人は私のとはまた違う巫女服を着ていて、もう1人は何だか変わった格好をしていた。
・・・・とりあえず、声をかけてみるか。
「とにかく、何とかしないと・・・」
「・・・・・何か困ってるみたいだが・・・・・・・・私でよければ話だけでも・・・」
声をかけたら。
二人とも私の方を向いた。
「えっと・・・誰?」
「巫女服って事は・・・この神社の巫女さんか?」
「まぁ、そうだが・・・・・」
何だかやりにくいなぁ・・・・。
とか思ってたら。
変わった格好をしてる方が何か思いついたように言ってきた。
「あ、そうだ。私、霧雨魔理沙。よろしくな♪」
「博麗霊夢よ」
「あ、私は朝風理沙だ」
「私の事は呼び捨てでいいからな」
「私の事も」
「あー、それならそっちも私の事、呼び捨てでいいよ」
そういや、名前名乗ってなかったなー。
・・・・・名乗る必要があったかどうかはともかくとして。
・・・・・ちょっと待て。
何処かで聞いた事あるようなないような名前だな・・・。
「どうやら外の世界に来ちゃったみたいね、私達」
「外の世界なら、博麗神社のはずだろ?外とはまたさらに違う世界に来ちゃったんじゃないのか?」
「・・・・・外?」
「私達の住んでる世界とは違う世界って事かな」
「私達、幻想郷って所から来たんだけど・・・・・何か戻れる手段とか知らない?」
いや、そう言われても。
分からない以上、答えようがないんだが。
そんな時間をしばらく過ごしていたら。
「おっはよー、理沙ちん♪一緒に学校行こうー♪」
「朝から元気ね、泉は・・・。というわけで、理沙、一緒に行こうか」
聞き覚えありすぎる声。
っていうか、泉と美希か。
・・・・・・って、この状況、どうするんだよ。
「ん?朝から巫女服?っていうか箒持って・・・掃除でもしてたの?」
「意外だねー、何だか」
「意外って何だ、意外って。毎朝してる事だが」
「・・・・・それは知らなかったわね。ん?」
美希が何かに気づいた。
・・・・あ。
霊夢と魔理沙。
放ったらかしだったな。
「誰、この二人」
「見た事無い人たちだねー」
「何か、違う世界から飛ばされてきたらしい」
魔理沙と霊夢は泉達を見ていた。
とりあえず、紹介的な事だけすればいいよな。
「魔理沙、霊夢。この二人は私の友達だ」
「へぇー。魔理沙だ、よろしくな、二人とも。ちなみにこっちは霊夢」
「瀬川泉だよ♪」
「花菱美希」
って、こんな事してる場合じゃなくて。
幻想郷とやらの事もあるし・・・。
何より。
いつまでもこんな事してたら遅刻してしまうな。
「ところで理沙。・・・・・あまり無駄話とかしてたら遅刻するわよ?」
「すまん。すぐ着替えてくるよ・・・」
美希に指摘されて。
着替えに戻った。
そして、登校準備を整えて戻ってみると。
「何か解決策は・・・」
「そういや、幻想郷って・・・・・」
みんなで何か考えてた。
私も少し引っかかってるんだよなぁ、幻想郷。
・・・・・・そういや、ゲームでそんなのあったようななかったような・・・・。
ゲームか・・・・・だったらあいつに聞けば何か分かるかも。
「美希、泉」
「遅いよ、理沙ちん」
「遅刻するわよ?」
「分かってるよ。そうそう。魔理沙と霊夢に会わせたい人がいるんだが」
「会わせたい人?」
「何か解決策でも分かる人なの?」
霊夢の言う通りかもしれないし違うかもしれない。
でも、多分、当たってみて損はないと思う。
「ああ。多分、何かは知ってると思う。解決策になるかどうかは分からないが」
「っていうか、会わせたい人って誰なの?理沙ちん」
「聞いた事ないか?幻想郷」
「・・・・・・・あるような気もする」
「多分、ゲームなんかだった気がするんだ。だからその手の事に詳しいやつに聞けばと思ったんだよ」
「あー、ナギね。確かに、それが本当なら、ナギなら知ってるかもしれないし」
1つだけ。
今日、ナギが学校に来るかどうかが問題かもしれないと思った。
ま、来てなくても、放課後行けばいいだけか。
「とりあえず、どうする?」
「どうするって・・・」
「いや、此処にいるのもな・・・。おじいちゃんとかいるし・・・。かといって、学校に連れてくのも・・・」
「生徒会室にいればいいんじゃないかなぁ?」
「宿直室でもいいかもな」
「だったらいっその事最初からナギちゃん家に・・・」
「どっちでもいいけどよ」
「その学校・・・・、早く行かないと間に合わないんじゃない?」
魔理沙と霊夢に言われて気がついた。
・・・・・・やばい、急がないと間に合わない。
「とにかく行くぞ、美希、泉」
「・・・遅刻しそうね、これ」
「・・・いっその事、1時間目サボるっていうのもあるけどね・・・・」
とにもかくにも。
私達はとりあえず学校に向かった。
今は、遅刻しない事が最優先だ。