偏った書庫
□ オマケ。
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だが自分で触ることはしない。
そう躾けたからだ。
「そうだな、もうずいぶん我慢したし…。」
そう言って顔を覗き込んでやると、相変わらずの苦しそうな表情の中に微かな笑みが浮かぶ。
嬉しいのか、アキラ。
「そんな嬉しそうな顔するなよ…。」
「だ、誰が…っ!」
口端に微笑を浮かべる俺を非難しようとしたようだが、
直接触られた快感には勝てなかったようだ。
「は、ぁっ…!」
小さい悲鳴を上げて、享受する。
少し手を動かすだけでぐちゅぐちゅと濡れた音が響く。それと同時に鳴き声も。
「はぁ…っ、あぁ…」
段々と目がとろんとしてくる。登って行く前の生温い心地良さに酔っているんだ。
夢見ているような顔、俺は好きなのに見ようとするとすると隠されてしまう。
「可愛い顔見せてくれればいいのに…。」
「ぃやぁ…っ」
ふるふると首を振って嫌がるのも誘っているようにしか見えない。
そろそろ欲しくなってきた。