偏った書庫
□他でも無い貴方の為に
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しんと冷えた空気が頬に突き刺さる。
小正月も終えて街の中はすっかりお正月気分も抜けてきている。
だけど、僕にはお正月より大変なイベントが待っているのだ。
1月17日は、緒方さんの誕生日。
お正月も一緒に過ごした…と言っても、
新年会とその後一度お宅に遊びに行っただけだったし。
クリスマスだって、お仕事だったし。(翌日は一緒だったけど)
今度の緒方さんの誕生日こそ、ちゃんと、一緒に…。居たいなって思う。
こんな僕は子供っぽいのかな?
緒方さんと居ると、いつもこの事を考えてしまう。
でも、子供っぽくてもいいんだ。
意地を張ったって仕方ないもの。
一緒に過ごしたいな…って気持ちを押し殺したって仕方ない。
絶対、一緒に過ごすんだ。