偏った書庫

□睡笑
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何もない日はただ寝ころんで。

そんな風に過ごすのもいい。

空の白い日は、とても淋しくなるから。
温かなベッドで、寒くないように身を寄せあって。
あなたとふたり。

他愛ないことを一つ二つ喋りながら。
ただ寝ころがって。
時々髪を撫でたり、戯れるようにキスをして。
微笑み合うのが好き。
自然と互いに触れる手や、ふざけて意地悪を言う唇。
絡められる指、視線、脚。
その総てが僕に向けられている。

その安心感と優越感。
伝わる温かさ。
僕も総てを彼に向けて、甘える。

彼の腕の中は、幼い頃と同じようで、違うような、
不思議な感じ。
不思議な郷愁。

僕の頭を撫でるあの大きかった手は、
今も同じように僕を撫でる。
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