静雄受け小説
□空想メモリアル
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いつからか、俺は臨也が好きになっていた。何故、とは何度も思ったが、結論は出なかった。
嫌い、死ね、と罵りながら喧嘩をしていくうちに、自然と、この気持ちが好き、だと気付いたのだ。
「何やってんの?シズちゃん・・・?」
「・・・?臨也?なんでここにッ!?」
俺が家でゆっくりしていると、何故か後ろに臨也が現れた。
―なんなんだ。こいつは。どうやって入ってきやがった。
そう思ったが、それよりも、何をしに来たのか・・・が気になった。
「・・・何しに来た。」
「やだなぁ!シズちゃんったら。用事がないと来ちゃいけないの??」
いつもの憎たらしい顔で笑う臨也が、綺麗に見えた。こいつは昔から顔だけはいいと評判で、モテていたそうだった。
「いや。別に・・・」
「まぁ、今日は用事があってきたんだけどね!」
「?」
俺の話を無視し、勝手に話し続けた。
「あのさ、シズちゃんってさ、昔から俺に嫌い、とか、死ね、とか言ってくるじゃん??
それってなんでかなぁ??そんなに俺、悪いことしたの??
君はさ、とっくに気付いてるんじゃないかな?その感情が嫌い、でないくらい・・・。」
「・・・何言ってんだ??」