臨也受け小説
□大好きなのに・・・
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「・・・おい。」
黒いコートの背中に呼び掛ける。
ここは俺の家の・・・はずだ。
何故、コイツがいる。
「・・・なんだい?シズちゃん」
「なんだい?じゃねぇんだよ手前・・・ふざけてんのかぁあ゛?」
「ふざけてないよッ!俺は真剣にシズちゃんの部屋に忍び込もうと・・・」
「出・て・け!!」
「うぅ〜・・・なんでさぁ・・・いいじゃんかぁ・・・」
なんだコイツ。いきなり泣き出したぞ。
なんでだと!?わからねぇのか!?
コイツ・・・馬鹿なのかッ!?
「シズちゃぁん・・・。どうして・・・?俺のこと、嫌いなの??」
「いつも嫌いだって言ってんだろ。」
「・・・ッ!!シズちゃん・・・ひどいよッ・・・もう、シズちゃんなんか大っきらいッ!!」
―!?
そういって走り出した臨也のフードを片手でつかむ。
「ちょっと・・・シズちゃん放してよッ!」
どうやらコイツは本当に泣いてたらしい・・・。
なるほど・・・コイツは・・・ツンデレというやつか・・・。
よし、ちょっとからかってやろう。
「おいノミ蟲。俺は今から家に入りてぇんだ。」
「・・・?」
「だがしかし、鍵は開けておこう。おっと待った。これは独りごとだからな。」
そう言って俺は、臨也を放して家に入った。
「・・・・・・シズちゃん?」
するとあとから、臨也がゆっくり入ってきた。
その様子をみた俺は、静かにほほ笑んだ。
「なんだ、臨也。どうかしたのか?」
「えッ・・・いや、なんでもないけど・・・」
臨也はゆっくりと俺の隣に座った。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
会話はないまま、時間だけが過ぎて行った。
「ねぇ、シズちゃん。」
「なんだ。」
「トイレ・・・借りてもいい??」
な、なんだとぉ!?何故もじもじしているんだ!?女ならわかる、わかるよ!?何故手前が、え!?おまえ男だよなぁ!?
「あ、ああいいよ。」
すると慌ててトイレに駆け込んでいった。
しばらくすると、トイレの中から、
シャ―――・・・・・・
という水音が聞こえてきた。
「ごふッ・・・///」
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!
な、なんでいま勃つんだッ!?
「−ッ・・・」
どうしようか。このまま犯しても問題はない。
するとしばらくして、トイレのウォシュレットの水音が聞こえてきた。
「・・・・・・ゴフッ!!」