忍岳
□相合い傘
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今日は雨、部活もないし…なーんか憂鬱
侑士のクラスに行くと
いつものように女子にデレデレあーあバッカみたい
そんな俺に侑士は
「岳人迎えに来てくれたん?」
「べーつーに」
女子達は忍足く〜んなどと甘い声を出して袖を引っ張ったりしてる…なんかもやもや
「先行っとくからな」
と言い歩いて靴ばこに向かう
すると侑士が走って追いかけてきた
「岳人、はやいわ…でも岳人から迎えにくるってめずらしいなぁ」
幸せや俺とか言ってる侑士はさっきの女子には見せていない顔
俺だけが知ってる顔
「今日、傘忘れてたから侑士から借りようかなーって思っただけだ!!」
「そうなん?そや、相合い傘しよや岳人」
満面の笑みで笑ってそう言ってくる侑士
「べつに」
「冷たいなぁ岳人はまぁツンデレさんやし」
そんなことを言ってる間に俺はスタスタ歩き玄関に
「早くしろ侑士」
と言うと侑士は靴をはき、傘をさした
ぽつぽつと雨が降る
「なぁ侑士」
「なんや?」
「侑士は俺のことホントに好きなのか?」
「当たり前やん♪岳人信者やし俺」
「ふーん」
「岳人は?」
「好きだよー」
「そやろなでなきゃ俺達付
き合ってないやろし」
こんな話しをしていると
さっきの女どもが、
「ねぇねぇ見てよ忍足くんと向日くんが相合い傘してるよ〜」