忍岳

□寒いさむーい
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今は秋 寒くなったり暖かくなったり




だけど今日はとくに寒い


『うー寒い…』

「岳人が厚着しいひんからやろ?寒がりやのに」

『うるさい』

「ほら、手」と言って侑士が俺に手を差し出す

俺は、黙ってその手を握る

侑士の手は暖かくて大きい

『なぁ侑士』

「なんや」

『大好きだぜ』

「そら嬉しいわぁってがっくん何やデレ期来たんか!?」

『ちげーよ、ばか侑士』

「やっぱりツンツンかいな…」

しょぼんってする侑士がおもしろい

テニスではいつも冷静でポーカーフェイスな侑士が俺の前ではこんな感じ

俺しかしらねーもんこの顔は

「どうしたん岳人?そんなにニコニコして」

『んーただ侑士がかっこいいなぁって』

「岳人、頭どっかで打ったんか?」

『いいや』

「デレ期が来たんか!?」

『いいや』

「いったいなんなん?何でこんなツンのない岳人なんやまぁ俺てきには嬉しいことなんやけどな」

『侑士そろそろうざい』と言って蹴った
あれ?ツン?とか言ってるけど無視



もうすぐ別れ道、離れたくないなぁなんて…

俺は侑士の手を離して『侑士それじゃあバイバイ』

「岳人送っていかんで大
丈夫か?」

ここで送ってって言ったら侑士をもっと欲しくなるから

『うん!大丈夫だから』


「さよか、ほなさいなら」


じゃあなっと言い走る別に寂しいからとかじゃないんだからな!



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