き
え
て
い
く
せ
か
い
11375
赤い幻影
赤い薔薇の 幻影奇譚
Eine kleine machtmusik
穢た空の 嘲り嗤い
「
貴女
に
捧ぐ
」
「
記録
>
記憶
>
証言
>
追悼
」
「
心中
」
「
雪解け
」
連れ去られていく 貴方との過去
散って穢る 赤い粉雪
醜く笑う 美しい空
きえていくのは わたしの せかい
「しょうがない」で済む関係なら私は要らない
私があの人を殺したのもこんな雪の日だった
君は「助けて」と言った
私は手を差し伸べた
君は手を握った
君は微笑んだ
私は「助けて」と泣いた
君は手を差し出した
私は手を振り払った
私は走り出した
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