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赤い幻影
赤い薔薇の 幻影奇譚

Eine kleine machtmusik
穢た空の 嘲り嗤い


貴女捧ぐ

記録>記憶>証言>追悼

心中

雪解け




連れ去られていく 貴方との過去

散って穢る 赤い粉雪

醜く笑う 美しい空


きえていくのは わたしの せかい






「しょうがない」で済む関係なら私は要らない



私があの人を殺したのもこんな雪の日だった



君は「助けて」と言った
私は手を差し伸べた
君は手を握った
君は微笑んだ

私は「助けて」と泣いた
君は手を差し出した
私は手を振り払った
私は走り出した








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