短編的資料集
□子犬のプレリュード
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事情聴取は口数の少なすぎる勇二の代わりにたっくんが証言しスムーズにすすんだ。
事情聴取が終わり、勇二は保護者が来るまで交番で待つことになり、たっくんは自分で歩いて帰ることにした。
たっくん「じゃあね♪」
たっくんは勇二に別れの挨拶をするが勇二は寂しげにうつ向いたままだった。
仕方なしにたっくんは立ち去ろうとしたそのとき…
勇二「…ぁ…あの…」
その言葉にたっくんは振り返った。
勇二「…あの…僕…は……勇…二…旭 勇二…」
たっくん「…うん♪」
それから1年後…
勇二は両親の反対も押し切り、聖梁高校魔戦科へとすすんだ。
自分の憧れた人物に再び会うために…そして…
勇二自身がプレリュード(前奏曲)を奏でるために。