短編的資料集

□SNOW MEMORY
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コンタンスから遥か北西にある北国『シルス』北に行けば行く程雪と氷にとざされた国。

この物語は『シルス北部』に降る『溶けない雪』の物語…













雪原にたたずむ一人の獣人の少年。
その少年の毛皮は雪と同化して見えなくなってしまいそうなほど白い。
北国の冬真っ盛りのこの時期だというのに服装はGパンとパーカーだけで防寒着らしきものは着ていない。

ずっと動かずにいた少年の三角の耳が何かに気づいたように動いた。
そして、思い出したように空を見上げ優しく降る雪を見つめる。



『シルス』の溶けない雪の地だった。

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