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□Merry Christmas! -night-
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「…言うこと聞けよ」
「うぁっ…」

のし掛かってきた琉稀に耳を舐められながらそう言われ、ぞくりと腰が痺れる。
言いようのないもどかしさに、譜迩は身を捩った。

「は、っや、だっ…」

本当は嫌じゃないなんて事は自分が一番良く知っている筈なのに、どうしても抵抗してしまうのはまだこの行為に恥じらいが残っているからなのだろうか。
して欲しいと思っていること事態、闇に葬ってしまいたいくらいの羞恥を感じるのだ。
心の奥では欲しているなんて思われるだけで消えたくなるくらいに恥ずかしい。

「譜迩、わかってよ…」

耳元に唇を押し当てながら琉稀が言う。
低く掠れたその声が酷く色を含んでいたせいで、それすら下半身を刺激するような痺れにすり替わってしまう。
自分の心臓が耳元で鳴っているんじゃないだろうかと思うくらい煩かった。


半身を起こした琉稀が、譜迩に見せつけるようにして自分の指を舐める。
舌を出して、ゆっくりと。
それはまるで、性器を舐めているかのような…。
譜迩は、その唾液にまみれた指先から目が離せなくなってしまった。
下半身に熱が集まってゆくのがわかる。
自分のソレが、反応してしまうのが、あからさまにわかってしまう。
琉稀がそうやって指先を舐める理由も、その後自分がどうされるのかも容易に想像できた。
そうされてしまうのを期待している自分が、どこかにいるのも。

「続き、わかる…?」

ごくり、と喉がなる。
すっと細められた琉稀の紅い瞳が射るように譜迩を見つめていた。
唾液で滑る指先が、つーっと臍の辺りから下ってゆく。
形を変え始めたそれをなぞって、更に下へ…。

「ぁ、あ…あ…」

催眠術にでもかかってしまったのだろうか、と譜迩は思った。

誘導されるように指先の行方を視線が追うのに、あんなに閉じようとしていた脚はまるでそれを迎え入れるかのように開いたまま。
周りを撫でられ、琉稀の指先がそこへと押し込まれる。

「あ…ッ!!」

ぐ、と力が込められた指を、易々と受け入れている自分が信じられない。
少しばかり痛みを感じたような気もしたが、それすら錯覚だったのかもしれない。
一本だけとはいえ、本来ならば受け入れるべき場所ではないというのに、自分は…。

「ぁ、っ…」

ずるずると根元まで入った指が何度も何度も出し入れされ、痺れるような甘い快感が腰を刺激し、指が無意識にシーツをかき寄せた。
びくびくと体が跳ねてしまう。
既に指は三つに増やされていた。
粘膜が擦れる音が響いて、背筋を走る快感は聴覚からも脳髄を侵食し始める。
そこには触れられてもいないのに、もう追い詰められてしまいそうだった。
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