UNDER

□熱
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向かいの席には、いつも同じ顔がある。食卓での席はここへ来た時からずっと変わってい
ない。
カイトは食後の紅茶を啜りながら目の前に座る男を見た。
遅れてやってきた彼はまだ食事中で、食べ物を忙しなく口へと運んでいる。
余り色のない薄い唇から、ちらりと舌が見えた。
カイトは平然と紅茶を飲み込む。
彼が唇についたソースを舐めた。
極普通の食事。
だがカイトの胸中だけが穏やかではなかった。

目の前に座る金髪碧眼のブラックスミスは、そんな事に全く気付かず食事を終える。

「はぁ〜…食ったなぁw」

満足した様子で珈琲を飲む彼を見るカイトの瞳も、先程とはちがって優しさが満ちてい
た。

いつからだろう。
彼に対してこんな風に思うようになったのは。
彼の全てを手に入れたい。
彼の全てを知りたい、と。

カップを置いて、息を吸う。
カイトはとある計画を実行しようとした。













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