とある

□Valentine Kiss
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「御坂様………///あの…………これ…よろしければもらっていただけないでしょうか……////」


「ありがとう、いただくね」





「きゃー!どうしましょう///御坂様にお礼を言われてしまいましたわー///」
「まあ、羨ましいですわー///」






はあ……そんなの、ただの社交辞令に決まっているではありませんの…






朝からずっとこの調子。
お姉さまも断ればいいものを…

渡しに来る人のものは全てもらうんですもの。お優しいかぎりですわ










「おっ姉さま♪」



授業が終わり、一緒に帰ろうとお姉さまの教室に行ってみると、とてつもなく長い行列ができていた。


お姉さまはロボットのように、ありがとうを繰り返していて、私がいるのに全く気づいてらっしゃらない






「お姉さまー!!」


「黒子!」





ふふふ………皆さん残念ですわね…私が来たからにはもうお姉さまにチョコを渡すことはできませんわ


なぜって、私とお姉さまは一緒に帰らなくてはなりませんもの

「ごめん、遅くなるから今日はちょっと先に帰っててー。」













え……お姉…さま…………?


私よりあの方たちを優先しますの………?









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