魔法少女リリカルなのはA's〜Paradise box〜NEXT

□第三話 イレギュラー
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瑠璃
「それじゃあ治療、始めま〜す!」
そう高らかに声をあげて、小さい体で杖を振り上げ、足元に水色の魔法陣を展開した。
隆一
「えっ、ちょっと」
不安しか感じていない隆一は、それを止めようとするが時既に遅し。
瑠璃
「パイルヒール!」
杖から放たれた水色の光が隆一を包んだ。
それから数十秒後、光は晴れ所々傷のついていた隆一の体は戦闘が始まる前の姿と変わりないものになっていた。
隆一
「うわぉ、すご。あっありがとう」
瑠璃
「どういたしまして!」
その治療力に驚きつつ御礼を言うと、元気いっぱいに返してきた。

なのは
「隆一さん!」
すると離れて見ていたなのは達がやってきた。
なのは
「大丈夫ですか!?」
隆一
「あ、えっと」
左腕軽く回し、無事であることをアピールする。
隆一
(折れてたよな?)
改めて少女の治療力に感心する。
そして不意に上空を見上げる。するとそこには前に出てきた黒い塊とは対照の白い塊がいくつも現れた。
そしてそれら全てが破裂し、黒い世界で覆われていた世界が元の世界に戻った。
周りには、翠屋でお茶を楽しんでいる若者達。あの黒い世界での戦闘の痕跡は一切消え、黒い塊が現れた事が、さもなかったかのような風景だった。何人かの人は、地面に座っている隆一達を不思議そうに見ていた。
隆一
「何だったんだ?」
今起こった事についていけてない隆一だった。
すると突然思いがけない言葉を聞く。
アリサ
「あんたこんなところで何座ってんの?」
隆一
「え?」
アリサの発した言葉は隆一を驚かせるのに十分だった。
隆一
「何って…」
そして周りを見ると、なのは、フェイト、すずかも不思議そうな顔をしていた。
一樹
「あーはっはっは!隆一、ちょっと来い!」
隆一
「なっ!?」
襟を思いっきり引っ張り、一樹は隆一を連れ、何処かへ行ってしまった。
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