魔法少女リリカルなのはA's〜Paradise box〜NEXT

□第一話 屈辱の敗北
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PT事件が終わってから約半年たった12月。高町なのはが、杉浦隆一が平凡だった生活から一変魔導師になってから約半年もたったのだ。
半年前は出会いがあり、別れがあった。だけどその別れはまたねの形。また会うための別れ。これが所謂逆説である。
それは置いといて12月1日、今日もなのはは朝から魔法の訓練をしていた。
隆一はというと、まだ布団の中である。しかし、ただ寝ている訳ではない。アドバンテージの力により夢の中で修業をしたり、私生活の中では魔力負荷をかけて魔力増強をしたり、高町士郎と剣の修業をしたりと結構がんばっている。
朝食前…
恭也がなのは宛ての手紙を持ってきた。
恭也
「なのは、郵便が着てるぞ」
なのは
「あっ本当!」
恭也
「海外郵便、差出人フェイト・テスタロッサ」
なのは
「ありがとうお兄ちゃん」
美由希
「いつものあの子だねぇ。またビデオメール?」
なのは
「うん、きっとそう」
ここで説明しなければならない。なのはは半年前からフェイトとビデオレターをしているのだ。きっとすぐに会えるから、今はビデオメールで我慢我慢。このメールはなのはを始め隆一やアリサ、すずかも出演している。(送信時)
士郎
「その文通も、もう半年以上になるな」
桃子
「フェイトちゃん、今度遊びに来てくれるのよね?家に来たらお母さん、うーんと歓迎しちゃう!」
なのは
「うん!」
美由希
「ユーノも飼い主が見つかって、めっきり寂しいしね…」
恭也
「お前は特に可愛がってたからな」
なのは
「えっと…でもまた預かることになるかもだよ。その飼い主さん次第…」
美由希
「だといいな〜」
そんな一家団欒の中に、今、起床してきた者が一人…
隆一
「すみません、おはようございます…(*´0)ゞファァ~~」
恭也
「なんだ眠そうだな。ちゃんと寝たのか?」
隆一
「えぇ、10時には寝たはずなんですけど…」
士郎
「逆に寝過ぎちゃったのかな?」
隆一
「そうかもしれません」
なのは
「そうだ隆一さん、またフェイトちゃんからビデオメール着たよ」
隆一
「おぉようやく着たか。フェイトちゃんは元気かな?」
なのは
「多分大丈夫だよ。フェイトちゃんだもん」
隆一
「確かに」
こうしてまたいつも通りの日常が来るはずだった。今日までは…


時空航行艦アースラ…
局員1
「管理局本局へのドッキング準備、全て完了です」
リンディ
「うん、予定は順調。いいことね」
そこにエイミィがお茶を運んでやってきた。
エイミィ
「艦長、お茶のおかわりいかがですか?」
リンディ
「ありがとうエイミィ。頂くわ」
そしてエイミィはコップに緑茶を注いだ。
リンディ
「本局にドッキングして、ようやく私たちもやっと一休みね」
エイミィ
「ですね」
するとリンディは不意に手を伸ばした。そこにあったのは砂糖が入ったビン、その中から角砂糖を4個+ミルクをいれた。
リンディ
「子供たちは?」
エイミィ
「今は三人で休憩中のはずですよ。クロノ執務官とフェイトちゃん、さっきまで戦闘訓練してましたし、ユーノ君それに付き合ってましたから」
リンディ
「そう、明日は裁判の最終日だっていうのにマイペースね〜」
エイミィ
「…まぁ勝利確定の裁判ですから」
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