魔法少女リリカルなのはStrikerS〜Paradise box 〜クロニクル

□第三話 十年の再会2
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隆一が気絶してからどれだけの時間が経っただろうか。隆一が目を覚ますと、そこには白い天井があった。
隆一
(なんか久しぶりだな。気絶して白い天井見るなんて。大抵そこは医務室なんだけど)
寝かされたベッドから起き上がると、案の定医務室らしき所だった。はぁとため息をつくと、医務室の扉が開き、一人の女性が入ってきた。
女性
「あ、隆一君。起きた?」
光にあたる鮮やかな金髪、綺麗に着こなされた白衣、その人物に見覚えがあった。約数時間前まで共に戦った同志だ。
隆一
「シャマル…さん?」
シャマル
「はい!シャマルで〜す」
ニッコリと笑顔で返事をした。十年ほど経過しているとゆうのに変わらない姿。何故か懐かしく思える。
隆一
「ん?」
そこで隆一は気づいた。いくらなんでも変化がなさすぎだと。
隆一
「あの…シャマルさん?」
シャマル
「なんですか?」
隆一
「えっと…あまり変わりませんね、十年前と」
シャマル
「えぇ。私たち守護騎士はプログラムですから、歳をとらないんですよ」
隆一
「なるほど…それで、さっきサラっと言ったんですけど、やっぱり十年経ってるんですか?」
シャマル
「え?」
すると、シャマルの表情が少し暗くなったような気がした。
隆一
「シャマルさん?」
シャマル
「え!?」
隆一
「大丈夫ですか?」
シャマル
「う、うん。大丈夫大丈夫!」
なんだか空元気にも見える状態だ。
隆一
(やっぱ聞くなら一樹か…)
身体はすっかりよくなっていたので、とりあえず散策がてら一樹達を探すことにした。
数分歩いて行き着いた場所は、建物の入口付近の広間。そこにはスバル、ティアナ、赤毛のエリオ、ピンク髪のキャロ、加えクリーム色の髪のシュリ、そして鳴神一樹。
一樹
「あぁ、やっぱりフォワードもやっぱりいいよね〜」
一樹はフォワードと呼んだ五人をジロジロ見ながら言った。
スバル
『ティア、何なのこの人〜?』
ティアナ
『知らないわよ!とりあえずほまれの知り合いみたいだけど』
スバル
『その肝心のほまれは〜』
ティアナ
『なのはさん達とお話し中よ』
スバル
『うぅ〜まだ当分戻らないか〜』

一樹
「でもやっぱり小さいのは正義だよな〜」
エリオ、キャロ、シュリの方を向き、いやらしい顔をしている。
エリオ
「えっと…」
キャロ
「あはは…」
シュリ
「…」
エリオとキャロは愛想笑いでごまかしたが、シュリのほうは少し震えているようだった。
一樹
「た、耐えられん…ちょっと抱き着かせて〜」
ルパン三世の如く軽やかなジャンプをして、手を目一杯に広げて、近づいてくる。
エリオ
「うわわ!」
キャロ、シュリ
「きゃあ〜〜〜!!」
スバルとティアナも反応に遅れた。エリオは驚き、少女達は恐怖の色が大きくなっていた。あと数センチで届いてしまうその瞬間、一樹の顔面に強烈な蹴りが二ついれられた。一樹はそのまま吹っ飛び、置いてあったソファーに突っ込んだ。
一樹
「な・なにすん・だ…」

隆一、ほまれ
「あん!?」
二つの蹴りの正体は、隆一とほまれの足から繰り出されていた。
隆一
「お前が女好きなのは昔から知っていた。だが…ついにお前はロリコンにまで…ましてやショタにまで手を出す人間に堕ちたか!?」
ほまれ
「そうね、スバルとティアナならまだ許せた。同世代だからね。…だけどエリオやキャロ、そしてシュリにまで手を出そうとするなんて…お前に生きる資格はない!死ね!」

一樹
「ひど過ぎませんか!!」

隆一
「この状態ならなのはちゃん達にまで被害が出かねないな…やっぱりここで処刑…」

一樹
「怖ぇよ!」

ほまれ
「ねぇ、あのさ」
隆一
「ん?何?」
ほまれ
「さっきからずっと思ってたんだけどさ、なのはさん達を何でそんな馴れ馴れしくなのはちゃんとか呼んでんの?」
少し怒り気味で言う。
隆一
「えっと、それは…」
ほまれ
「たしかに私よりあんたが先に消えて、ここでなのはさん達と知り合ったとしても、少し馴れ馴れし過ぎる。あんたなのはさん達とどうゆう関係なの?」
隆一
「えっと…」
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