魔法少女リリカルなのはStrikerS〜Paradise box 〜クロニクル

□第一話 始まりの物語
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周りにあるのは、白い世界。体は動かず、ただ何処かへ向かっていることだけはわかる。何処かはわからない。
どれだけいたのだろうか?目の前が不意に輝きだす。目的地に到着したのだ…

隆一
「痛ってぇ…」
隆一が到着したのは、少し薄暗い場所。正確にいえば路地裏である。
隆一
「今回は大丈夫かな…」
隆一は昔に同じような経験がある。その時は、喉に激しい渇きがあった。だが今回は、特に何かがあるわけではなかった。しいていうなら、少し高いところから落とされたくらいだ。
とりあえず路地裏から出ようとすると、外が騒がしい。心なしか爆発音も聞こえる。急いで道に出ると、そこには楕円型の機械を二人の少女が破壊していたのだ。
隆一
「うわぁ、すげぇ」


青髪の少女
「ティア、あとどれくらいかな?」
橙髪の少女
「さぁね、結構倒したけど。今回は数が多いわね」

すると、上空からパリパリと何かが割れるような音が響く。
隆一
「イース!」


青髪の少女
「ティア、あれって…」
橙髪の少女
「全く最悪ね…イースよ」
青髪の少女
「奇行種じゃないよね?」
橙髪の少女
「私がわかるわけないでしょ!」
パリーン
空間が割れた。中から出てきたのはトンボのような形をしたイース。
隆一
「まずい!」
二人の危険を察知した隆一はボックスを持ち、助けに出ようとした瞬間、突然イースが炎に包まれた。
隆一
「え!?」


「全く、最近のイースは手応えがありませんね」
二人の後ろからやって来た人物はそう言った。
銀髪でショートヘアーで赤と橙が混ざった装束を身に纏い、両手には赤い篭手を装着した美男子。
青髪の少女
「ラーマさん!」
ラーマ
「全くイースが出てきたからってうろたえてはいけませんよ二人とも」
「「すみません…」」


隆一
「あの人がやったのか?一体何をしたんだ…」


ラーマ
「はぁ〜、そこの方、隠れてないで出て来たらどうですか?」
青髪の少女
「え?」
橙髪の少女
「?」
ラーマ
「そこの路地に隠れているあなたですよ」


隆一
(やっぱり俺か)
自分だと確信し、隆一はでていった。

青髪の少女
「あ!」
ラーマ
「警報を聞いていなかったのですか?民間人は速やかに避難ですよ?」

隆一
「すみません。その…聞いてなかったもので;」

ラーマ
「あれだけ大きい警報を聞き逃したのですか?それは余程耳が悪いのか…」
するとラーマは、拳を構え
ラーマ
「犯罪者くらいですが?」

隆一
「えっと…」

ラーマ
「火事場泥棒紛いの事をしてたのですかな」

隆一
「何か誤解を…」
すると突然、隆一のいた路地から蛇が襲ってきた。
隆一
「なっ!?」

ラーマは、魔法陣を展開する。しかし
ラーマ
(くっ、あの子がいたら燃やせない…)

残り数秒、流石にまずいと思った次の瞬間。
「でっりゃあああぁぁぁ!!!」
手の甲に鉄の爪を装着した少女が、蛇に向かって一直線。蛇は軌道を逸らされ、隆一な後方の高層の建物に激突。隆一はなんとか助かった。
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