魔法少女リリカルなのはStrikerS〜Paradise box 〜クロニクル

□第三話 十年の再会2
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場所は戻り機動六課。ほまれにボコされてから数時間経った。すでに外は日が落ち、月が顔を出していた。隆一は、訓練所と称される場所にいた。顔はすっかり腫れ上がっている。
隆一
「痛ってぇ。う〜ん、俺は何か変な事をしたのか?…てかさっき変な音したよなドンカッカって何の音だよ」
その答えは、神のみぞ知る。
すると後ろから人の気配がした。振り向くとそこには成長したフェイトがいた。
隆一
「あ、フェイトちゃん」
フェイト
「お久しぶりです、隆一さん」
隆一
「君達からすると、十年ぶりになるのかな。よく覚えてたよね。十年も経ってるのに」
フェイト
「忘れたことなんて一度もありません」
隆一
「え?」
フェイト
「一日だって、あなたを忘れたことはありません。私だけじゃなくて、みんな」
隆一
「そ、そうなんだ。なんか恥ずかしいな、そんなこと言われたら〃」
頭をかいてそんなことを言うと、突然フェイトは隆一に抱き着いてきた。
隆一
「フェイトちゃん!?」
フェイト
「すいません。でも、少しだけ、少しだけこうさせてください」
隆一
「…」
とりあえず頭は撫でておくことにした。
隆一
(いつの間にか、俺はこの子達にとって必要な存在になってたんだな…なんだろうなこの気持ち…)

やがて夜はふけていく。だが隆一はまだ知らない。もうすでに、戦いの火蓋が切って落とされたことに…


To be continue
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