魔法少女リリカルなのはStrikerS〜Paradise box 〜クロニクル

□第二話 十年の再会
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二曲目の曲を終えると、ほまれが隆一に近づき一言。
ほまれ
「ずるい!」
隆一
「はい!?」
訳のわからない一言にたじろぐ。
ほまれ
「一人で歌ってずるいんだよ!私にも歌わせろ!!」
隆一
「ああなるほど…何歌う?」
ほまれ
「開目P三番」
隆一
「デュエットやるの?」
ほまれ
「文句あんの?」
隆一
「まさか!」
そして、三曲目を始める。

U-n-d-e-r-STANDING!
SV TRIBE

少女
「ほまれさん、カッコイイです…」
スバル
「シュリもあんな風になりたいの?」
シュリ
「む、無理ですよ。私じゃあんな生き生きできないです」
スバル
「そうかな?私は結構似合うと思うけど」
シュリ
「うぅ…〃」

数分後、演奏が終わった。するとそこに、黒い装甲のなんともカッコイイ車がやってきた。
はやて
「あ、なのはちゃん達帰ってきた」

隆一
「嘘!?」
それを聞いた瞬間、隆一は海の方へ体を反転させた。
ほまれ
「何やってんの?」
隆一
「いや、ちょっと心の準備が」
ほまれ
「はぁ?」

車から二人の女性が出てきた。
一人は、栗色の髪のロングヘアーでサイドで一つ結びをした綺麗な女性。もう一人は、金髪のロングヘアーが背中までストレートに綺麗に伸びている。この女性もとても綺麗だ。
スバル
「あ、なのはさん!」
スバルはなのはと呼んだサイドテールの女性のもとへ行く。
スバル
「お帰りなさい」
なのは
「ただいま、スバル」

金髪の女性の方には、赤毛の少年と、ピンクの髪の少女が向かっていた。
赤毛の少年
「お帰りなさい、フェイトさん」
ピンク髪の少女
「お帰りなさい」
フェイト
「ただいま、エリオ、キャロ」


ほまれ
「まぁ緊張するのも無理ないわね。片や時空管理局のエース・オブ・エースの高町なのはさん。片や時空管理局執務官のフェイト・テスタロッサ・ハラオウンさんだもんね」
隆一
(ん?ハラオウン?)

すると、なのはがこちらに気づいたようで
なのは
「あれ、見かけない子だけど」

隆一
「ドキッ!」

スバル
「あぁ今日保護された新しいボックス所持者ですよ。名前はたしか…えっと…何だっけ?」

ティアナ
「あのね〜」
呆れたように、近づく。
ティアナ
「え〜と、たしか、す…」

するとボックス所持者が一斉に反応する。
ほまれ
「イース!」
ほまれが叫ぶと、皆が一斉に上を見上げた。そこには空間が割れかけている空間があった。
ほまれ
「何でこんな早く…」

はやて
「そんな事はどうでもええ。みんな、いつでも戦闘出来るように準備しといてな!」

「「「「はい!」」」」

そして、空間が割れる。そこには巨大な蟻のようなイースの姿。それと一緒に、何かが下に落ちてきた。何かは綺麗に着地をきめた。

「ふぅ、危ねぇ危ねぇ。ったく、危ない奴め」
上を見ながら言うその者。
ほまれ
「な…」

「ん?」

ほまれ
「何であんたまでここにいるのよ!?鳴!」

そうその正体は、鳴神一樹なのであった。
一樹
「? あっ!佐々木!?何でお前が…」

ほまれ
「それはこっちのセリフだ〜〜!!」
一樹
「ぐはっ!!」
ほまれは全速力で一樹に近づき、強烈なアッパーを繰り出したのだ。それはよく飛んで、隆一の前に落ちた。
一樹
「あたた…お、隆一!ようやく…」
言いかけた時に、隆一の足が一樹の頭にのしかかる。
一樹
「ぐうぉ!」
隆一
「おうおうてめぇはなに余計なものを持ってきてんだ?あん!」
一樹
「すみません…頑張って退治に励んだのですが、珍しい奇行種だったから手に負えなくて…」
涙を流しながら言う一樹。
隆一
「珍しい?」
隆一は目を凝らしてイースを確認する。そして、浮かび上がった文字は「歌」である。
隆一
「歌…」
一樹
「頑張って歌ったんだよ森のくまさん。だけど全然効果なくて…」
隆一は今の自分の格好、正確には持っている武器に注目した。
隆一
「…はぁ、俺がやるのか…」
そして、演奏を始める態勢に入った時、突然はやてがデバイスを起動した。
はやて
「え、あれ?」
自分で起動した訳ではないようだ。
隆一
「?」
一樹
「な〜るほど」
いつの間にか脱出していた一樹が言う。
はやて
「え、なに?」

一樹
「ロストロギアがあるなら楽勝だな」
隆一
「は?」
一樹
「知ってるか隆一。今の八神はやてがなんて呼ばれてるか」
隆一
「何かあんのか?」
一樹
「動くロストロギア。夜天の書と名を変えても、元は闇の書と呼ばれたロストロギアだ」
隆一
「…あぁ、そうゆうことね。…はやてちゃん」

はやて
「え、あ、なに?」

隆一
「ちょっと我慢してね」

はやて
「ふぇ?」

隆一
「いくぞアビス。ロストフィーバー!」
するとはやての夜天の書が光り始め、その光が隆一の体の回りを覆った。
隆一
「ファイアークロニクルの歌、その魂に刻め!TRY AGAIN!」
そして演奏が始まる。
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