魔法少女リリカルなのはStrikerS〜Paradise box 〜クロニクル

□第二話 十年の再会
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どれだけの時間が経ったのだろうか。しかし、実際は一時間ほどしか経ってはいないのだが…
はやて
「これで一通りは終わったかな」
隆一
「あはは、辛い…」
この世界の文字が読めない、書けないため、いろいろと疲れてしまった。
はやて
「まぁ次は、本局に行って身体検査とかも受けてもらいますけど…」
隆一
「とほほ…」
すると、部隊長室の扉がノックされた。はやてのどうぞという返事とともに扉が開き、誰かが入ってきた。
はやて
「あ、リィン。お疲れや」

リィン
「はいです。はぁ疲れました〜」
とても愛らしい声で返すリィンと呼ばれた少女。
誰かなと隆一は、その少女を見る。そして、その少女に驚かされる。
水色のロングの髪。はやてと同じくヘアピンをしている。可愛らしい顔もしている。しかし、体長30cmほどしかなく、浮いている。
隆一
「な、な、は、はやてちゃん。あ、あの子浮いてるよ。しかも、すごい小さいよ」
その少女に指を差し、はやてに解答を求める。
リィン
「むぅ、リィンはちっちゃくないです!」
少女は頬を膨らまし、はやての肩に乗る。
隆一
(便利…あ、だからあの小さい机があったのか)
はやて
「そっか、隆一さんは会うの初めてでしたよね。この子は…」
しかし、それをリィンが遮り
リィン
「ここはリィンが自己紹介するです。リィンはリィンフォースU曹長です」
胸を張り、両手を腰にあて、踏ん反り返り言った。だが、隆一は階級ではなく、名前に反応した。
隆一
「リィンフォース!?…はやてちゃん、それって…」
はやて
「うん、この子はね、初代リィンフォースの後継機なんよ」
隆一
「そっか…ちゃんと戻って来たんだね」
はやて
「うん…」
リィン
「何の話ししてるですか!?」
なんだかしんみりな雰囲気に、ついていけなかったリィンは叫んだ。
隆一
「ゴメンゴメン、リィンちゃんだね。俺は杉浦隆一、よろしく」
リィン
「はい、よろしくです!」
普通に握手をしてしまったら、とてもまずいことになりそうなので、人差し指をだし、リィンがそれを握るかたちになった。

はやて
「せや」
突然声をあげるはやてを見る。
隆一
「どうしたの?」
はやて
「隆一さんて、歌歌うのうまいんやろ?聞いてみたいです」
隆一
「え、誰がそんなこと」
はやて
「なのはちゃんやフェイトちゃんが言ってました」
隆一
「ああなるほど。でも仕事とかまだあるんじゃない?」
はやて
「その仕事をやる元気を下さい!」
隆一
「あはは、考えたな…」
はやて
「えへへ」
隆一
「ふぅ仕方ない。お仕事頑張ってもらうために、一肌脱ぎますか」
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