魔法少女リリカルなのはA's〜Paradise box〜NEXT

□第三話 イレギュラー
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隆一は帰路についていた。時計をみれば既に9時を指していた。
隆一
「…」
隆一はずっと考えていた。一樹が言った最後の言葉を。

しばらく歩いていると昼間翠屋で会った少女が行く手にいた。
隆一
「あ、君は」
瑠璃
「城島瑠璃です。私立聖祥大学附属高校二年生です」
隆一
「えっ!?高校生?」
一見すれば小学生でも通じそうなその体型を見て驚くしかなかった。
瑠璃
「ぶぅ、今酷いこと言ったね」
頬を膨らます。それはすごく可愛らしいかった。
隆一
「ご、ゴメン。高校生には見えなくて…」
瑠璃
「それとっても傷つく…」
隆一
「あ、…ゴメン」
瑠璃
「へへへ冗談です。よく言われるから」
隆一
「そっか」
ちょっとした苦笑いで流す隆一。
隆一
「そういえば自己紹介まだだったね。俺は…」
瑠璃
「杉浦隆一」
隆一
「え?」
突然自分の名前を言われて少し驚いてしまった。
瑠璃
「だから…りゅうりゅうだね」
そんなことを万遍の笑み言うので、もう理由なんてどうでもよくなってきたが、そんな訳にもいかないので聞いてみた。
隆一
「何で俺の名前を?」
瑠璃
「教えてくれた人がいたの。名前も知らない男の人に。見定めろ、君と同じパラダイスボックスを持つ者を。アドバンテージを持つ者を。その名、杉浦隆一。って」
隆一
「…」
瑠璃
「えへへ。いきなりこんなこと言われても混乱しちゃうよね。だけど私は信じてみるよりゅうりゅうのこと。だからね…一緒に頑張ろ!」
そう言って瑠璃は返答の暇を与えず、走って行ってしまった。
隆一
「信じてみる…か」
その言葉を胸に帰って行った。

帰宅後はこれといって言われたことはなかった。
ただフェイトがなのは達の通う小学校に行くことになったことだけ聞かされた。
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