魔法少女リリカルなのはA's〜Paradise box〜NEXT

□第三話 イレギュラー
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数分後 海鳴臨海公園にて…
一樹は息を切らしながらとりあえずベンチに座った。隆一はただ引きずられただけなのでダメージなし。
隆一
「おい、どうなってんだ?」
一樹
「ゼェーゼェーちょっと待て」
なんとか息を整え
一樹
「さて、じゃあ何から話して欲しい?」
いやらしい顔でそんなことを言ってきた。
隆一
「とりあえずはお前がここにいる理由だな」
一樹
「ほほぅそこから来るのね。まぁ俺がここにいる理由はいくつかあるが、その一つがさっきお前が倒したイースの駆逐だ」
隆一
「!?そうだ、そのイースってのは何だ!?」
一樹
「落ち着けよ!…てかさっき言わなかったっけ?まぁ…」
そう言って手を広げるとそこには隆一の持っている匣とは模様の違う匣が現れた。
一樹
「どうゆう経緯で現れたのかは全くわかんねぇが、とりあえずこの匣…パラダイスボックスを狙ってんのは確かだ。まぁどうせパラダイスボックスって何だ?なんて聞いてくるだろうから説明しとこう。まずこれには番号がふられている。出した武器の何処かについてるはずだ。そんで番号は1から100まである。だけどその中の40番台は危険でな、他とは比べものにならないくらい強力な力を持っている。だけどその代償も酷いといわれている。だからそれらは死のボックスって言われてたり。…でイースの話しに戻るけど、普通のイースならある程度実力のある魔導師なら倒せるんだが、さっきみたいにある条件を満たさないと倒せないやつもいる。そうゆう奴らは奇行種って呼ばれてる。これが俺がお前に提供できる情報の全てだ。どうだ?」
隆一
「まぁ…そうだな。その任務ってのは誰が出してるんだ。とか、パラダイスボックスってのは誰が何の目的で作ったのか。とか、他にもたくさん聞きたいことはあるが、とりあえず聞きたいのは……半年位前かな?今まで使えなかった携帯にどうしてかけることが出来たのか。そして…何故なのはちゃんの事を知っていたのか」
すると突然、隆一から黒いオーラが発動した。
一樹
「待て待て!何そのどす黒いオーラは!わかった!わかったからそれ消せ!!」
その言葉を聞き、すぅっとオーラは消えていった。
一樹
「ふぅ、こいつこんな奴だったっけ?まあいいや。っで携帯の件については俺のいる組織…みたいなところの力でちょちょいのちょいさ。っで白い子に関しては…」
すると不意に携帯を取り出し、慣れた手つきで操作し、そして操作の終わった携帯画面を突き出した。
一樹
「これ見たほうが早いだろう」
隆一はそれを手にとり、驚愕した。それもそのはずそこにはレジャーシートを広げ、楽しくお茶をしているなのは、フェイト、アリサ、すずか、動物モードのユーノとアルフが写っていたからだ。
隆一
「なんだ、これ?」
隆一はわかっていた。こんな写真が存在するはずがないと。なぜならフェイトがここ海鳴市に引っ越して来たのが今日。その手伝いをしていた。そしてそれが終わり翠屋に行き、あのイースと戦い そしてここに来た。つまりこんな写真があるはずがない。あったとしても九割くらいの確率で隆一を誘っているだろう。それ以前に、こいつはなのは達と交流がない。だからこんな写真があるわけがない。
隆一
「お前、これを何処で?」
しかしその言葉を遮って
一樹
「多分お前達は数日前赤い髪に赤い装束に身を包んで、大きな帽子に、その子の身長くらいのハンマーを持った幼女とピンクの髪にポニーテールで騎士の甲冑をつけて剣を持っている巨乳のお姉さんと犬っぽい耳を生やしたガタイマックスの男と戦っただろう?」
隆一
「!? 何故それを!?」
一樹
「そんでもって白い子…いや、高町なのはのリンカーコアが抜かれて、今は戦うことが出来なかったりするでしょ」
隆一
「!?」
先日起こったことをことごとく言い当てていく一樹に驚愕してしまう。
隆一
「何でお前がそれを・・・」
一樹
「ひっひっひ、まあその画像の下を見てみろ」
首をかしげながら、とりあえず見てみるとそこには。
隆一
「魔法少女リリカルなのはA's?」
一樹
「そう、それが答え」
そんな事を言われても隆一の頭には?マークしか出てこない。
一樹
「・・・あれ?まさか知らないのか!?」
隆一
「いや知らないというか、訳がわからん」
・・・・・・


沈黙の末言葉を出したのは一樹だった。
一樹
「この超大作を知らないのか〜〜〜〜!!!」
隆一
「は!?」
いきなり超大作などと言われても何のことだかさっぱりな隆一
一樹
「高町なのはとフェイト・テスタロッサとの涙あり感動ありの物語を!ヴォルケンリッターや八神はやての最高のフィナーレを!知らないのか〜!!?」
こんな迫力で迫られればさすがの隆一も後ずさりをせざるをえなかった。
一樹
「このアンポンタンめ!ならばこの物語の感動劇を今からテメェの頭にぶち込んでやるよ!」
隆一
「ま、待て。落ち着け…」

その話しは数時間にもおよび、空はすっかり夜になっていた。
一樹
「わかったか!?」
隆一
「あ、あぁ…」
一樹
「よろしい!」
隆一はすっかり疲労困憊。一樹は言いたい事を全てぶちまけたため清々しい顔をしていた。
隆一
「まぁここまで聞いたから後のことはなんとかなるかな」
一樹
「そりゃ無理だろう」
隆一
「なんで?」
一樹
「だって……」
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