魔法少女リリカルなのはStrikerS〜Paradise box 〜クロニクル

□第九話 地獄の前の一休み?
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突然の決定が決まった次の日、ラーマを始めとするパラダイス隊に隆一と一樹、発案者エレナと瑠璃は、機動六課ヘリポートに集合していた。時刻は午前6時。
エレナ
「そろったな」

隆一
「なぁ、俺達はこの時点で何をするのか全くわかってないのだが…」

エレナ
「それは着いてからのお楽しみだ」

隆一
「はぁ〜…」
訳がわからずため息をついてしまう。そしてふとラーマのほうを見る。いつもの笑顔で平然と立っている。隣には無表情でいるラフィス。…と思ったが、よく見てみると二人とも震えていた。
隆一
「ら、ラーマさん?」

ラーマ
「どどどうしたのかな、りりり隆一君んんん」
ラーマは体だけではなく声さえも震えていた。
隆一
「だ、大丈夫ですか?」

ラーマ
「もももももちろんだよ」
明らかに大丈夫ではない。今度はほまれがラフィスに聞く。
ほまれ
「ラフィスさん、大丈夫ですか?」

ラフィス
「大…丈…夫…」
こちらも大丈夫ではなさそうだ。
一樹
「これから行くところは覚悟しなきゃならねぇみたいだな」

エレナ
「あぁ…ソレダケハシトケヨ?」
声の質が変わった。実力者であるラーマやラフィスを震えさせる場所。アウェーな気持ちでヘリコプターに乗り込む隆一達であった。


飛行時間約14時間。目的地に到着した。到着した時点で隆一達の疲労はピークに来ていた。
隆一
「ど、どれだけ遠いんだよここ!?」
エレナ
「しょうがねぇだろ、ヘリじゃなきゃ行くだけで三日近くかかるんだから」
隆一
「なんだよそれ…」
とりあえず目的地には到着した一行だが、目の前にあったのは、どう見ても
ほまれ
「旅館?」
とても大きな、そして、高級そうな旅館であった。
一樹
「こんなとこでやんのか?」
エレナ
「いや、ここはただの前座さ。オラ、行くぞ」
「「…」」
言われるがまま旅館の中に入る。中は見た目通り高級感が漂っていた。20人ほどの中居が挨拶をして、男女部屋を分かれて通された。
男子部屋。
一樹
「ちっ、やはり離されたか」
隆一
「一緒だと思ったのかよ」
一樹
「そんなサービスあってもよくない?14時間もずっと座らされてさ!」
隆一
「それはあっちも同じだ」
そんな会話を聞いていたラーマは笑顔でこちらを見ていた。先程の震えはもうない。
ラーマ
「ずっと思ってたけど、やっぱり君達は本当に仲がいいね」

隆一
「そう見えます?」
一樹
「おい、それはどうゆう意味だ!?」
隆一
「こんな風にめんどくさいだけですよ」
一樹
「ってうぉ〜い!」

ラーマ
「仲が良くなければ、そんなに親密にはなれないよ」

隆一
「そうですか?」

ラーマ
「そうだよ。…それじゃあ行こっか」

隆一
「行くってどこにです?」

ラーマ
「二人とも疲れたでしょ?それを癒すためのいいところ」

隆一
「?」
そう言われて、よくわからずついていくことに。
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