めいん
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『……』
神永ゆうきです。
徒歩で登校なうです。
そして今日は少し肌寒いようです。(母に言われた)
カーデを着てこようかと思ったがめんどくさくてやめた。
「ゆうさーん」
『ん?』
一人で歩いていると後ろからふーたんが軽く走ってきた。
『ふーたんおはー』
「おはよー」
『どうしたんだ、走ってきて』
「ゆうさんが見えたから…//」
『…そうか』
可愛いやつだなくそ。
そしてふーたんは俺の横を歩く。
「…ゆうさん」
『ん?』
「寒くないの?」
『べつに』
「まじか…」
『これくらいならまだ大丈夫だろ』
「いや、もう寒いよ?」
『そうか?』
「ゆうさんおかしいよ」
『…そうか』
まぁ、涼しくはなったなぁと思ったが。
『…お前が寒いだけだろ』
ふーたんはグレーのカーデを着てきていた。
「それもあるけど、周りカーデとか着てる人いるよ?」
『着てない人もいるだろ』
「寒いのは大丈夫なんだ」
『少しは。暑いのよりマシ』
「へぇ」
俺からしたらカーデなんて着たらまだ暑いだろ…と思うんだけど。
ま、どうでもいいが。
寒けりゃ着ればいいし大丈夫なら着なけりゃいい。
人はそれぞれだ。
ただそれだけのことだろ。
改めて俺って人に感心がないなと感じた。
あ、三次元のな。
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