BLEACH/短編

□待ちぼうけ
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教室は生徒がたくさんいるからか、外や廊下よりは暖かい。
決して寒くない訳ではないけど。



「名前大変だね、毎日毎日」

「副部長だからね〜」

「男子が代々部長なんだっけ?」

「うん、だから女子は副部長」

「名前が部長の方がよかったりして」



笑いながら話をする友達に、部長に失礼だなぁと少し言ってみたけど、話題はもうすでに変えられていた。







放課後、友達に先に部室に行くように伝え、また職員室に足を運んだ。

またもや先生はいない。

しばらく待ってみたが先生はやってこないので、諦めてまた後で来るようにした。

部活を途中で抜けて、もう一度職員室へ。



「失礼しま〜す。山田先生いらっしゃいますか〜?」

「ん〜…いないねぇ」

「…出張ですか?」



何度来ても先生がいないから私は返事をしてくれた女の先生に聞いてみた。

少し待ってねと言われ、待つと、出張ではないと告げられる。



「帰られましたか?」

「まだパソコンが机に置いてあるからいるんじゃないかな〜?」

「そうですか、ありがとうございました」



失礼しましたと扉を閉め、壁に寄りかかる。
こうなったら先生が来るまで職員室をはっててやる。

ぶらぶらと掲示板に貼ってある広告や、大学進学の紙、交通安全について〜なんて紙もあったので、全部読んだ。

上靴を履かずに来たことを少し後悔しつつ、職員室前の椅子に腰をおろした。

色々な先生におかしな目で見られつつも頭を下げ挨拶をして適当にやりすごす。


しばらくすると職員室からオレンジ頭が出てきた。
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