黒バス/長編/今吉 T

□第0話
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私はただ頑張りたかった




「部活、是非入ってね!」





先輩の期待に答えたくて
一生懸命練習した





「名前ちゃんナイシュー!!」





頑張りたかっただけなのに





「1年のくせにコート練出るとかマジうざい」





先生が期待してくれて嬉しかっただけなのに





「何でいるの?」





部活に勧誘してくれて嬉しくて
頑張ってただけなのに





「ちゃんとやってよ」





初心者の私はうまくできなくて





「立ってるだけのサボテンじゃん」





挨拶も返してもらえなくなって
ついに怪我をした





「怪我とか、嘘じゃないの?」





上がらなくなった右腕に
痛い視線が突き刺さる





「わざとらしいよね」





いつしか同級生も敵だった





「仕事やらなくていいよ、肩、痛めてるんでしょ?」





鼻で笑われて
怪我もあって部活をやめた





「なんで挨拶しないのかなー!?」





わざと聞こえるように言う悪口から
挨拶をしなきゃと頑張った





「挨拶しないで。まじ挨拶すんなー」





私は何が
いけないの?











その日から私は
年上や人間が―――――
―――――怖くなった
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