BLEACH/短編
□merry X'mas
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最近の冷え込みは半端じゃない。
朝起きても布団から出る気にもなれず、私は暫く布団の中でゴロゴロしていた。
寒いのは苦手。
外に出たくないし、エアコンのきいていない部屋も嫌い。
ずっと電気毛布が敷いてある布団に入っているか、湯船につかるか、暖かい部屋にでもいたい。
そんな私のわがままな願望は叶うはずもなく、お母さんに布団をひっぺがされて叩き起こされる。
いくらグズったってダメなことはわかってても寒いのは嫌。
ギリギリまでゴロゴロしていた私は急いで食事を済ませ準備をし、家を出た。
「部活はいいけど道のりが嫌ー…」
「頑張れほら!」
「むぅ…」
たつきちゃんに愚痴ってみたが効果は無いけども言いたいんだよ、寒いのは嫌いなんだよ。
「寒いのは嫌い」
「私だって嫌よ」
「帰りたいー」
「ほら、着いたよ」
空手部のたつきちゃんと別れて私は自分の部室に向かって歩き出した。
冷たい練習着を着るのは少し抵抗があるけど我慢した。
夏休みも冬休みも嫌いなんだよ。
極度に暑いし極度に寒いし。
宿題あるし。
…一護に会えないし。