BLEACH/短編

□merry X'mas
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たつきちゃんとは小さいときから友達で空手を習っていたのでその見学をしていた。
いつも隅っこで膝を抱いてぽけーっと見ていた。

ある日、オレンジ色の髪の毛の男の子が綺麗なお母さんに連れられて道場に来た。

たつきちゃんに負けて泣いているところも
たつきちゃんがそれを見て少しイライラしたり鼻で笑ったりしてるとこも見ていた。

たつきちゃんに引っ付いていたのもあって、その男の子、一護とも仲良くなった。

部活の最中にそんなこと思い出して少し懐かしくなった。



「…会いたい…な」
「名前?」
「ん?」
「部活終わったよ?」
「…あれっまだ11時だよ?」
「今日は早く終わるって言ったじゃん」



…完璧に忘れてた。
この寒い中、たつきちゃんを待たなければならないのか。
空手部は終わるの12時だしなぁ…。
先に帰ろうかしら。



「あ゙…ケータイ忘れた…」



仕方ない、寒いけど我慢するしかないな。
黙って先に帰るわけには行かないし、1時間ぐらい平気平気。

マフラーして耳当てして手袋して…
あ、あとタイツも履いて…



「よし、いざ極寒へ!」



私は意を決して部室を出て、校門の前まで体を温めるのもかねて走った。
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