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□嵐がきました!!1
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「ヒルダー!!」
 

バタンッ!っと扉が開かれて金髪が金髪に飛びついた。
気配もあったし、最早”いつもの事”だからツッコミはいれないが・・・


朝から刺激が強すぎるだろ・・・!


顔が、主に鼻が熱くなるのを感じて顔を押さえながらも指と指の間から目の前の惨状を見てしまう。


「は、離せ・・・!」
「ふふっ、柔らかいわ」


飛びついた金髪・・・ヨルダが飛びつかれた金髪・・・ヒルダに抱きついて、胸元をまさぐって。
顔を赤らめ過剰に反応し、それでも声を我慢する姿は・・・”アレ”思い出すわけで。(我慢してるが声が漏れているから余計そそる)
しかしさすがにヒルダもかわいそうだしベル坊も見てるから、ヒルダにべったりなヨルダを剥がして持ち上げた。


「・・・何よ、邪魔しないでよ」
「・・・」


さっきの甘い声とはうってかわり、蔑むような低い声で言うヨルダに、ここに来たばかりのヒルダを思い出した。


「ヒルダが困ってるだろ」
「そんな事はな・・・あ、ヒルダ〜」


持ち上げておろしてる間にヒルダはそそくさと部屋を出て行った。
最早毎朝している展開だが、ヨルダは諦めていなかった。
まあここで、”あの人”が登場するのだが。


「あんたたち、ご飯できたって」
「はい、”お姉さま”」


・・・姉貴である。
そんな姉貴にヨルダはヒルダ同様、従順で。
もちろん俺の親父とおふくろにも従順なものだから、すっかり俺の家に居ついてしまった。


”ヒルダちゃんの妹なら、私たちの家族も同然よね”


家族の能天気具合に頭が痛くなった。

そんなわけでヨルダは姉貴と一緒にリビングへと下りていった。


「はあ・・・いつまで続くんだよ」


ヨルダがきて一週間。

そろそろ手を打たなければ疲労は募る一方だ。
よし決めた、俺のためにもヒルダのためにも、いい加減言うぞ頑張れ俺!

のらりくらりとかわされて居ついたヨルダ。
本当に今日はきっぱり言ってだな・・・
よし、学校から帰ってから行こう、もう時間も無いし。
ヨルダとのやり取りで最近遅刻気味だ。
俺とヒルダは急いで学校に行くのだが・・・

後に後悔するのだ・・・

もっと早く言っていればよかったと。






















































「というわけで今日からこのクラスに来る、」
「ヨルダです、よろしくね」


揃って絶叫したのは言うまでもない。





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