連載
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「お前、何がほしい?」
「む?」
「日頃の、お礼に・・・」
「・・・!」
素直にうれしく思った。
あの男鹿が私にプレゼントとは。
何かの前触れだろうか。…失礼。
それに・・・
「ヒルダ?」
「っ!?」
最近自覚したこの想い。
もしかしたら男鹿は単なる親切心かもしれないが、私にとったら勘違いしてしまう、恋心。
こうして話しかけられるだけでも緊張するのに、この男は無防備にも顔を近づけてくるからこっちの心臓はもたない。
「で、何がいいんだ?」
「何がいいって・・・」
そんな急に言われても・・・
しかもそんな顔を近づけられたら、まともに考える事なんて・・・
そしてふと“アレ”が目についた。
「ご・・・」
「ご?」
「ごはん君だ!」